デロイト トーマツグループ(東京・千代田区 CEO=永田高士氏)が、サイバーセキュリティのコンサルティング会社「デロイト トーマツサイバー合同会社(以下、DTCY)」を2019年4月に設立する。デロイト トーマツグループのノウハウを結集し、クライアントのサイバーリスクに関するマネジメントを行う。

デロイト トーマツが企業のサイバーリスクに関わる課題解決に乗り出した。DTCYは、デロイト トーマツ コンサルティングと、有限責任監査法人トーマツ傘下のデロイト トーマツ リスクサービスに分散していたサイバーセキュリティ担当のコンサルタントやエンジニアを集め、一元的にサイバーリスク対策の総合支援を行っていく。

3月26日に行われたDTCY設立記者発表には、代表執行者に就任予定の木村研一氏と最高技術責任者(CTO)に就任予定の丸山満彦氏が登壇。DTCY設立の目的と位置付け、社会的意義、ビジネスとソリューション戦略について話をした。

具体的には、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援していくサービス提供やITガバナンス、テクノロジー戦略、新ビジネス開発支援、セキュリティのデューデリジェンスに注力する。

「事業継続に関わるサイバーリスクにどう対応するかは経営戦略そのもの。国際競争力を高めていくためにも、経営アジェンダとしてサイバーセキュリティを捉える必要がある。企業にとっては前向きな投資になるはず」(木村氏)

デロイト トーマツグループ全体としても人工知能(AI)やクラウドなどのデジタル領域の事業展開に注力し、投資を加速していく方針だ。

DTCYは、新卒や海外人材、中途採用含め採用活動と人材育成にも力を入れ、今後3年間で250名体制を目指す。

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