■審査項目

IT導入補助金は、申請内容をもとに審査が行われて、採択・不採択が決定されます。

審査に関しては、次のような「審査項目」と「加点項目」が挙げられています。

・審査項目

(1)事業面の具体的な審査

  • ・新型コロナウイルス感染症における事業への影響とその対策について効果的なツールが導入されているか。
  • ・自社の経営課題を理解し、経営改善に向けた具体的な問題意識を持っているか。
  • ・内部プロセスの高度化、効率化およびデータ連携による社内横断的なデータ共有・分析等を取り入れ、継続的な生産性向上と事業の成長に取り組んでいるか。

(2)計画目標値の審査

  • ・労働生産性の向上率

これらから、ITツールの導入ありきで申請するのではなく、新型コロナの影響を乗り越えるための取り組みであり、自社の経営課題の解決に向けたIT投資であることをしっかり踏まえて申請する必要があります。

・加点項目

次に該当する場合は審査において加点されます。

  • ①地域経済牽引事業計画の承認を取得していること。
  • ②地域未来牽引企業に選定されていること。
  • ③導入するITツールとしてクラウド製品を選定していること。
  • ④導入するITツールとしてインボイス制度対応製品を選定していること。
  • ⑤給与支給総額を年率平均5%以上増加、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にするなどの計画を策定していること。

IT導入補助金は採択率が公表されておりませんが、実施回によっては採択率が40%程度の回もあったようですので、加点項目は可能な限り積み上げたいところです。

■スケジュール

執筆時点での今後の応募締め切りは、2020年6月12日(金)、6月26日(金)、7月10日(金)が予定されております。

導入するITツールの選定やIT導入支援事業者とのやり取りが必要ですので、準備は早めに進めておいた方がよいでしょう。

公募要領などは次のサイトからダウンロードできます。

▶IT導入補助金2020サイト(特別枠)

 

この記事の内容は、執筆時点(2020年6月2日)の情報をもとにしています。今後、制度や申請手続きなどが変わる可能性があります。


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