“資金繰らない”ことが経営者の本質

問題は、多角化に踏み切るタイミングです。

経営が追い込まれてしまった状態、つまり業績が良くない、あるいは資源が減少している状況では次の一手を打つのはかなりハードルが高いです。経営が追い込まれた状況では、将来のことを見据えて中長期の視点で手を打つことが難しくなります。

経営者の本来の姿とは、会社が困らないようにすることです。経営者の仕事とは、経営が差し迫った状況にならないようにするにはどうすればいいか?を日々考え実践することであると言えます。

経営者の資金繰りに関する書籍は数多くありますが、逆説的な言い方ですが「資金繰らないためには?」という視点が抜けているかもしれません。「経営が追い込まれないため」に、順調な時に早めに手を打ち、将来の柱を作っておくべきです。

 

経営が順調な時に新規事業にチャレンジする、赤字部門のテコ入れをする、など事業ポートフォリオを見直す。順調ではない時、事業が一つしかない時は、何とか、是が非でも生き抜いて、その後に次の戦略を決めていく。これが経営の鉄板です。

経営者目線で考える、「キャリアの多角化」のススメ

今回のコラムは経営者の目線での言及が多かったですが、会計士や会計士を目指す方、税務や経理に携わる方、あらゆる読者にもつながる話ではないでしょうか。

つまりは、自分自身を「経営」できているかどうか。

少子高齢化によるマーケットの縮小、AIによって失われると言われている仕事、未来を語る好材料はなかなか見つかりません。その中で生き抜いていくには、スキルや経験、人脈などビジネスシーンにおける強みを多角化させる必要があるかもしれませんね。副業による“収益のマルチチャネル化”もひとつの解です。

このコラムが未来のキャリアを考えるきっかけとなれば幸いです。

 

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