全くわからない問題で不正解になるより、計算ミスなど、分かっていたのにケアレスミスで不正解になる方がもったいないです。なぜなら前者はどうあがいてもその時点では正解できませんが、後者はケアレスミスがなければ正解になるからです。80点取れる力を持っているのに、ケアレスミスで70点しか取れないことが本試験のプレッシャーの中では多くの受験者に起こります。そこで、今回はケアレスミスをなくす方法を紹介いたします。
ケアレスミスの鬼に、俺はなる!!!
次回から引き続き、計算の勉強方法についてお伝えしていきますが、今回はバカが会計士試験に受かる上で一番重要と個人的に思っている、ケアレスミス対策についてお話しします。
さて、突然ですが計算問題を解いていてこんなことはありませんか?

- ・電卓を打ち間違えて誤った解答をしてしまった。
- ・自分の下書きに書いてある数字を見間違えた。
- ・問題文を読み飛ばしてしまった。
- ・問題文を勝手に解釈して勘違いした前提で計算してしまった。
そしてこんな時、みなさんはどう思いますか。
「何をやっているんだ、くそー!」
「本当はこの問題を解ける実力があったのに、もったいなかった」
「次回は気を付けて、また頑張ろう」
上記のようなことを思われるのではないでしょうか。
そして問題は、この『次回は気を付けよう』という点なのです。
では、あなたは本当に次回は気を付けようと思っただけで、その次のケアレスミスを防ぐことができたでしょうか?

一度犯したケアレスミスは、何度も犯します。ケアレスミスも、間違いは間違いで、みなさんの実力の一つです。この事実をしっかり真摯に受け止めることができるかが、まずは非常に大事です。
特に、本試験には、魔物が棲んでいます。本試験は、絶対失敗出来ないというプレッシャーに追い込まれていて、通常の精神状態を保てません。いつも通りの実力を出せる人はほとんどいないでしょう(私は、本試験で100%の力を出せます。この本試験で100%の実力を発揮する方法についても、今後お伝えします)。要するに、本番はケアレスミスがかなり起きやすい状態にあるという事です。もちろん、普段ケアレスミスをするということは、確実に同じミスを本試験でもやってしまいます。本試験で、『またやっちまったー!』では、取返しがつきません。「また、来年~~。」と本試験会場にバカにされます。
また、本試験での実力は、合格確実と言われる答練で上位の人たちを除けば、拮抗しています。なぜなら、同じ専門学校の同じテキストで勉強をし、同じ答練を受けてきており、本試験にピークを持ってきているので、専門学校で出た問題はある程度は解答できる状態にあるでしょう。逆に合否の狭間で拮抗している受験生の実力は、応用力のついている状態までは実力を上げていない人たちです。その拮抗した実力同士の受験生は、どこで勝負が決まるでしょうか。そうです、習ったことがある、解いたことがある問題で、ケアレスミスをするかどうかで合否が決まるのです。
再三、会計士試験は応用力が問われるなんて言ってきましたが、本試験という魔物と戦っている時、極限状態の中で応用力を問われても、ほとんどの人の脳は正しい判断が出来ないことでしょう。であれば、今まで習ったことがある問題を着実に正答することが合格につながります。
当たり前の問題を間違えてしまうのが、本試験なんです。
であるからこそ、ケアレスミスを克服しておく必要があります。
くどいようですが、ケアレスミスするのは、自分の実力です。本試験で100%同じケアレスミスをします。ですから、本試験でケアレスミスをしない対策をしっかり考えなければダメなんです。
そのためにお勧めする方法がケアレスミスノートの作成です。

ケアレスミスノートを作って気付いたことは、とんでもない種類のケアレスミスを自分は犯し続けているということです。そこで、ケアレスミスノートを作る上での重要なポイントをお伝えします。