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【偏差値30から会計士合格】第4回:短答式試験はしっかり肢を分類して効率的に勉強すれば高い点数を叩き出せる!?

2020年の公認会計士短答式試験(以下、短答式試験)は、8月23日ですね。もう2ヶ月を切りましたので、追い込みに入っている方もいらっしゃると思います。そこで今回は、短答式試験の攻略法について解説していきたいと思います。ポイントは解いた問題を①完全正解、②ほぼ正解、③不完全正解、④不正解の4つに分類して効果的に勉強することです。実際に本番ではかなり高い点数を叩き出せた勉強法なのでぜひご覧ください。

勉強範囲

まずは、勉強する範囲について解説します。大きく以下の3つに分類されると思います。

  • ① 専門学校の短答式の答練で出題された問題
  • ② 過去の短答式試験の問題
  • ③ 専門学校が作成した短答式問題集

この3つを徹底的につぶしておけば、間違いありません。短答式の勉強をすると決めた日から、この3つを主軸として、ひたすら解きまくります。

勉強手順

  • ① 自分の理解力に基づいて、肢の分類方法を決める。
  • ② 分類に対する勉強方針を決める。
  • ③ 肢を論点ごとに集約する。
  • ④ 集約した論点を一気に解く。
  • ⑤ ①②で決めた分類に従って、本試験時に絶対解ける肢をどんどん捨てていく。

肢の分類方法

私が決めていた肢の分類方法についてお伝えします。

以下の4分類です。

  • ①完全正解
  • ②ほぼ正解
  • ③不完全正解
  • ④不正解

《完全正解とは?》

本質的に理解しており、試験本番で同様の問題が出ても、的確に判断ができる肢又は問題。

《ほぼ正解とは?》

短期記憶を頼りに正解したため、試験本番では忘れている可能性がある肢又は問題。

《不完全正解とは?》

他の肢との消去法でたまたま正解したものや、角度を変えて出題されたら誤った解答を導きかねない肢又は問題。

《不正解とは?》

間違えた肢又は問題。

味噌は、「ほぼ正解」と「不完全正解」を客観的に分類できるようになることです。この領域の問題は、現在たまたま正解にたどり着いたにすぎず、本試験で100%正しい判断ができるとは限りません。むしろ、精神的極限状態にある本試験中には、「ほぼ正解」、「不完全正解」の領域の問題から(本当にこの選択でいいのか)と悪魔の囁きが聞こえてきてしまい、間違った選択をしかねません。したがって、「ほぼ正解」、「不完全正解」を「完全正解」に分類できるまで勉強し、本試験で100%自信をもって解ける問題にしておくことが非常に重要です。この分類の定義が私の勉強法で極めて重要になります。

肢の運用方法

《完全正解》

完全正解に分類された問題は、勉強中に目にふれないようにしてください。何回やっても必ず正解が導き出せると判断した問題ですから、目に触れるたびに、勉強する時間が無駄になります。理論問題であれば、大きく×をつけて今後一切読まない、解かないようにします。計算問題であれば、その問題自体をゴミ箱に捨ててください。

今回の試験で落ちて、次回の試験勉強に使うかもしれないから捨てられないなどと思う方がいるかもしれませんが、絶対今回受かるつもりで勉強してください。その後のことは、その時考えればいいのです。今は試験当日に向けて、膨大な肢の全てを頭に入れるための超効率的な勉強方法に集中してください。

《ほぼ正解》

ほぼ正解に分類された問題は、短期記憶が消え去る程度(例えば2週間など)に時間を空けてからもう一度解くようにしてください。もう一回解いたときに、長期記憶になっていたかどうかが判断できます。迷いなく解けるようでしたら、完全正解に分類してこの世からその問題を消してください。

《不完全正解と不正解》

不完全正解と不正解に分類された問題は、完全正解にたどり着くまで繰り返し解きます。この際、何がわからないのかをしっかり分析して、教科書などに遡って、本質的に理解できるまで学習してください。

このように、4つに分類された肢の運用方法をしっかり決めておくことが大切です。

論点集中勉強法

同じ論点をどんどん集めてファイリングしてください。場合によっては、ハサミなどを使って分解して構いません。その上で、同じ論点を一気に解いてください。そうすることで、一つの論点をいろいろな角度から考えることができ、本質的な理解度が高まります。同じ論点を集中して解いていると、突然、神が舞い降りたかのごとく、こういうことだったのかぁと本質的理解に辿り着くことがあります。本質的理解に辿り着くことを目的として、この論点集中勉強法をやるのが大事なのです。

【答練について】

答練は、本番と同じ環境下で力を発揮できるようにするためのトレーニングです。この意味をしっかり理解した上で、答練に参加してください。何が言いたいかというと、知識量が圧倒的に足りない状態で短答式答練に出るのは無意味です。無駄な時間を浪費するのでしたら、その時間を使ってより多くの肢を解いてください。私も1回目の受験の直前答練で、例外なく偏差値30程度で、無駄な時間だと思って全部無視しました。ただし、アウトプットのトレーニングは重要です。必死に肢を解きまくれば直前2週間前くらいにはある程度戦えるレベルになると思うので、他の専門学校の全国模試などを受けて本試験のシミュレーションをしてください。

【まとめ】

本試験当日に、今まで解いた肢を正しく判断できるようにしておくことだけに全力を注いでください。本来は「ほぼ正解」なのに、「完全正解」に分類するなどの甘い分類をしないようにお願いします。この分類がこの方法の最大のポイントになりますので。

最後に、繰り返しになりますが、この方法を体得すれば理論はほぼ満点が取れます。計算は論点集中法によって理解度を上げて正解率を上げてください。是非、合格を勝ち取ってくださいね。

今回は、短答式試験の勉強法についてお伝えしました。


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著者: 矢崎誠一

税理士法人矢崎会計事務所 代表社員 公認会計士・税理士

・1982年 東京都練馬区生まれ
・立教大学卒業後、2006年、公認会計士試験に合格。
・同年、監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)に入社。
・2012年、矢﨑会計事務所に入所し、翌年、税理士法人設立代表社員就任。
プライベートでは、ウェディングトータルコーディネーターと称して披露宴司会、ムービー編集、サプライズ演出企画も行う一面もあるなど「目の前の人に喜んでもらう」ことを生きがいとしている。

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