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【偏差値30から会計士合格】第3回:客観的な視点から会計士試験を見つめて合格をもぎ取ろう!

会計士試験は難関試験だと思います。強い敵と戦うときに、敵の弱点などを分析してから戦わないと勝てないように、会計士試験という難関試験のことを分析してから勉強しないと合格できません。そこで今回は、会計士試験とは何かについて考えていきたいと思います。キーワードとしては「客観性」という言葉、いかに会計士試験を分析し、冷静に自分や他の受験生のことを考えて対策するかが重要だということを伝えたいです。

まずは自分が受ける会計士試験とは何なのかを考えてみる

会計士試験に合格するという目的を達成するために、最初にやらなければならないのは、会計士試験がどううものなのか知ることです。

この試験ではどのようなことが求められているのか考えてみる

合格するための勉強時間の目安は、3千時間とされています。

仮に1日10時間(週休1日)でしたら、約1年。1日7時間でしたら、約1年半かかります。目標に向かって忍耐強く努力し続けられるかが試されている試験といってよいでしょう。

1年も2年もひたすら勉強し続けるというのは非常につらいことです。ここが会計士試験合格のための一番の難関だと思います。そのため、勉強するモチベーションを維持するための秘策を持っているかどうかが重要になります。詳細は別途お伝えします。

また、会計士試験は、相対的な評価の試験です。短答式試験は、70点が合格ラインということになっていますが、実際には合格率を調整して20%~25%程度の合格率になっていますので、相対評価試験といえると思います。また、論文式試験も、偏差値52が合格基準とされていますので、相対評価試験です。短答式の合格率が低いように思いますが、膨大な出題範囲に対して受験生のほとんどが、万全に準備できていないだけです。

短答式試験について合格水準に持っていくのは、私の勉強方法を実践してもらえれば、難しいことではありません。シンプルにいうと、過去問、専門学校の答練で出された全ての肢が、短答式試験当日限定で頭にある状態を作ればいいのです。前日不完全でもよく、次の日全て忘れてしまってもよく、とにかく、短答式試験当日のみ覚えている状態を作るのです。この状態を作るのは、一見難しいように感じるかもしれませんが、シンプルかつ論理的な勉強方法によって可能になります。次回ご紹介します。

続いて論文式試験についてですが、偏差値52とは、上位42%に入れば受かるということです。これは、平均の受験生よりちょっと上を目指す、つまり、平均的な受験生ができる問題を着実に取れていれば、合格できることを意味します。私は試験中に、出題された問題を見て、まず、他の受験生が解ける問題なのかを判断し、他の受験生が解けそうにない問題だったら安心して無視しようと考えていました。この判断は一見難しそうですが、実は簡単です。ほとんどの受験生がTAC、大原などで同じテキストで勉強しているのですから、そこで習ったかどうかが判断基準になります。

また、試験中はとんでもないプレッシャーの中で試験に挑むので、ほとんどの人が冷静に判断できません。その精神状態も客観的に理解することが重要です。私が合格した年の簿記という科目では、本試験で出ることはないだろうとされていた本支店会計が出題されました。その問題を見た瞬間に私は合格を確信しました。なぜならば、予想だにしなかった問題が出題された時の精神的ダメージは想像を超えます。みんなの心の声が聞こえてくるようでした。ここで冷静になって、本支店会計でも特殊ではない部分のみしっかり解答できれば、合格できると思ったのです。

このように、相対評価試験とは、他の受験生との闘いです。他の合格水準ぎりぎりの人達ができる問題を落とさない、精神状態を平常に保って、できる問題でミスをしないということが重要なのです。

まとめ

偏差値52の相対試験である会計士試験に合格するポイントは、

  • ①平均的な受験生が授業や答練で目にしている問題を着実に解けるようにする。
  • ②平均的な受験生が解けそうにない問題を無視する冷静な度胸を持つ。
  • ③平均的な受験生が着実に解ける問題でミスしない対策をとる。

になります。

最後に、試験に受かるための心構えとしては、

①試験、②自分、③他の受験生を客観的に理解することです。

とにかく、キーワードは客観性です。

くどいようにお伝えするのは、客観的になれない受験生が多く、それが原因で勉強方法を誤り、合格に至らない人が多いと確信しているからです。 「恋は盲目」と言われるように、「受験勉強も盲目になりがち」なのです。過去に成功した勉強方法、過去の自分の実力、栄光、過去の周囲のレベルに囚われないで下さい。 この客観性を手にした者は、圧倒的に合格に近づきます。

試験で何を求められ、どのような人が合格するのかを理解し、

自分の能力、性格、勉強スタイルの相性、どうしたら勉強したい衝動にかられるのかを理解し、

他の受験生のレベルがどの程度なのか、どのような問題が解けるのかなどを理解して、

試験の合格ライン、自分の実力、他の受験生の実力を常に客観的に把握しながら勉強をしていくことが重要です。

以上、今回は、会計士試験に合格するとは何かについて説明していきました。次回は、短答式試験が近いので、1ヶ月で準備できる短答式試験の勉強法についてお伝えします。


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著者: 矢崎誠一

税理士法人矢崎会計事務所 代表社員 公認会計士・税理士

・1982年 東京都練馬区生まれ
・立教大学卒業後、2006年、公認会計士試験に合格。
・同年、監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)に入社。
・2012年、矢﨑会計事務所に入所し、翌年、税理士法人設立代表社員就任。
プライベートでは、ウェディングトータルコーディネーターと称して披露宴司会、ムービー編集、サプライズ演出企画も行う一面もあるなど「目の前の人に喜んでもらう」ことを生きがいとしている。

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