公認会計士について、平均的な収入とある程度節約した支出、そして一定の資産運用をもとにすればFIREは可能であることをお話してきました。今回は、実際にFIREを目指す場合、何年程度で達成可能なのかをシミュレーションしていきます。
実際にFIREを目指す場合、何年程度で達成可能なのでしょうか?
シミュレーションしていきましょう。
前提
(全般)
- ・22歳で大手監査法人に就職
- ・独身一人暮らし
(収入)
プロモーションと収入は以下の条件
- ・スタッフ(S)4年間:年収600万円、手取460万円
- ・シニアスタッフ(SS)3年間:年収850万円、手取625万円
- ・マネージャー(M)3年間:年収1,000万円、手取723万円
- ・以降はシニアマネージャー(SM):年収1,200万円、手取850万円
(支出)
2019年総務省統計データに基づく年齢別の平均値を利用(※1)
(注)家賃については大都市勤務かつ賃貸のケースが多いと考えられるため、平成20年総務省統計データに基づく東京都の平均的な家賃7万6,648円にインフレを加味して毎月8万円として調整(※2)
- ・22~34歳: 262万6,400円(※3)
- ・35~41歳: 292万987円(※4)
(資産運用)
年率5%(税金、手数料等は考慮しない)
(図表1) 単位:万円
(図表2)
資産1,000万円を超えるのが、5年目の26歳。昇格による給与の増加に伴い年間貯蓄額が2倍程度に増加しています(197万円→362万円)。2,000万円に到達するのは7年目の28歳の時であり、1,000万円の突破からわずか2年です。給与増もありますが、見逃せないのは資産運用の影響です。
1,000万円を超えたあたりから運用の効果を実感するケースが多いとされますが、複利の効果もあり、図表2を見ると、資産を示す青いラインの傾きが徐々に急になるのが見て取れます。5,000万円になるのが33歳、1億円に到達するのが38歳となっています。働き始めてから20年目、41歳のころには1億4千万円以上の資産となっています。