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2020年の主な補助金の採択率の傾向と採択事例

■ものづくり補助金の傾向と予想

・募集時期

今年度の申請受付期間は次の通りでした。

  • 3月26日~3月31日
  • 4月20日~5月20日
  • 6月10日~8月3日
  • 9月1日~12月18日(当初は11月26日まで)
  • 12月中~2021年2月頃(予定)

今年度はトータルで5回の締め切りが設けられました。来年度も同様のペースで募集されるとすると、2,3カ月に1回のペースで締め切りが設定されると想定されます。

・採択率

今年度の通常枠の採択率は次の通りでした。

ただし、この採択数の中には、特別枠で申請されたが通常枠で採択されたものもあります。コロナ対策のために設けられた特別枠にて不採択となった場合、通常枠で再審査されるという制度が設けられました。それを除いた通常枠の採択率(当初から通常枠として申請して採択された割合)は次のようになります。

通常枠の採択率は1次から3次を通して60%超の採択率となっていましたが、特別枠からの流入を除いたもの(つまり、最初から通常枠で申請されたもの)だけで見ると、1次から3次にかけて、60%→40%→20%と大きく採択率が下がっています。

また、特別枠も含んだ採択率を見ると、次のようになります。

特別枠も含んだ全体で見ると、1次と2次は60%前後ですが、3次で40%弱に大きく採択率が下がっています。1次から3次にかけて応募数が増えていますが、予算には限りがありますので、審査が厳しくなり採択率が下がったと考えられます。

来年度は特別枠がないと仮定すると採択率がどのようになるか想定が難しいですが、申請数が増えると採択率が下がってくるのは間違いないでしょう。そう考えると、早めに申請した方が有利となる可能性が高いでしょう。

また、今年度の申請受付期間を見ると、1次が非常に短く(3月26日~3月31日)、2次以降で徐々に長くなっています。来年度も1次締め切りの申請期間が短い可能性がありますので、申請を考えていましたら、計画内容の検討など準備を進めておくことが重要になります。

・採択例

ものづくり補助サイトの採択結果のページから、今年度の採択者の一覧を閲覧できます。

ものづくり補助金総合サイト 採択結果

http://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html

採択結果の一覧では、事業者名や事業計画名を参照することもできます。今年採択された事業計画では、通常枠でもコロナ禍による非対面型ビジネスへの転換や除菌対策といった内容も多く見られます。また、近年採択された事業計画名を見ると、「AI」や「IoT」というキーワードが目立ちます。

また、平成24年度~29年度のものづくり補助金の事例を検索できるサイトがあります。このサイトでは、5千を超える中小企業・小規模事業者の活動・成果を検索できるそうです。都道府県や業種、技術分野などを絞って検索することができ、それぞれの事例について補助事業の内容や導入した設備の写真などを見ることができます。

ものづくり補助金成果事例検索

http://www.monodukuri-hojo.jp/search.aspx

これらの他社事例から、自社の補助事業の計画を考える際の参考にすることができます。

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