デフレの中にある「値上げ感」

そしてここで「デフレ」問題です。

確かに、同じ商品をとっても日本では安く買うことができます。マクドナルドのビッグマックはなんとニューヨークの半額程度で買えてしまいます。

日本は経済の低迷の結果、1990年代半ばからデフレ状態にありますので、このデータは納得の結果かもしれません。

このように国際比較をするとデフレの状況を見て取れるわけですが、皆さんの体感はどうでしょうか?

2019年10月に消費税が10%になり、「なんだか物が高くなった」と感じたわけですが、当時の何となく感じた雰囲気をまだ引きずっていないでしょうか?

その気持ちは正解です。

「1年前と比べ“物価が上がっている”と感じている」日本人は半数以上に上る、という調査結果を以下に紹介しましょう。

日本銀行情報サービス局「生活意識に関するアンケート調査」2021年7月発表

「現在の物価を1年前と比べるとどのように感じているか」日本銀行情報サービス局が2021年7月に発表した調査結果です。

確かに値上げのニュースは多く耳にします。

2021年7月には電気料金、小麦粉製品やマヨネーズ、食用油が値上げされ、10月にはバターやマーガリン、コーヒーなどが値上げされます。

①国際比較では、日本の商品は安い

②日本人は物価に「値上げ」を感じているし、実際に値上げがある

この理由は明らかで、日本以外の諸外国が経済成長を続けており、継続的に物価が上がっていることが最大の原因です。原油価格はここ1年で1.5倍に上昇、鉄鉱石は2倍、小麦は1.5倍と輸出に頼っている多くの原材料が値上がりしているのです。

さらに言うと、日本の平均賃金は低く給与が上がらない状況ですので、このことがより「値上げ感」を強める要因になっているのでしょう。