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会計士 中村亨の「経営の羅針盤」第19回-リーダー論‐成果を上げるリーダーが心得る事とは

皆さん こんにちは。
原稿執筆時点では、緊急事態宣言の解除が発表されています。
コロナに振り回された2021年も残り3カ月ですが、終盤に向けては筆者も皆さんもアグレッシブに行動したいところですね!
そんな気分にマッチするテーマということで(次の総理大臣が決まったから、というわけではありませんが)、リーダー論を取り上げたいと思います。

リーダー論、といっても大げさな話や深刻な話として捉える必要はありません。

後輩や同僚とどう接するのか?会社の中でどのようにコミュニケーションをとるべきか?程度に軽く考え、自分が社長であろうと、役員であろうと、部長であろうと、役職にはとらわれない「リーダー論」として受け止めてもらうのが良いかと思います。

「どう説明しても部下がなかなか動いてくれない」「部下がやる気を出してくれない」という話はよく耳にします。そんな悩みを解決する糸口を、というとおこがましいですが、「こんな考え方もあるよ」という参考にしていただければと思います。

まず、私が普段からスタッフの皆へ語り掛けている話をご紹介します。

ナカムラ流「リーダー論」

★リーダーという仕事は「割に合わない」と考えて臨むべき

待遇が良くなるから、楽ができるから、といった動機でリーダーになると必ず後悔します。「待遇」「楽」といった働きやすさには限度がありいつか天井に届くため、いずれはそれらが「不満」へと昇華してしまいます。

そもそも、自分自身の成果を上げながら部下を育て、チームをひいては組織を育てていかなければいけないリーダーの仕事は割に合わないのです。

しかしそれを覚悟して挑んでみると、組織に貢献でき、人を導くことで深い関係を作り上げ、周囲に良い影響を与えられ、結果が出れば皆で喜べるし、結果が出なければ皆で反省して挽回しようとする。どうでしょう、面白そうなことばかりではないでしょうか。

つまりリーダーの役割とは、割に合わないということを覚悟して挑まなければいけないが、その先には「やりがい=働き甲斐」が大いにあるから「報われないことはない」、ということです。

★リーダーになるということは重い荷物を背負うということ

リーダーは目標に向かってチームを牽引していかなければいけません。動きたがらない腰の重い部下、思い通りに進まないスケジュール、レッドオーシャンのマーケット、上からの無理難題…自分一人だったら身軽なのに、それら様々な困難を背負っていかなければいけません。

ですが、困難を乗り越えようとするからこそ、人は成長していきます。リーダーになって重い荷物を背負うこととは、自分が更に成長するということと同義です。

つまり、成長するためには例え力不足の認識があってもリーダーに立候補するべきだし、経営者や管理職側の目線では、成長して欲しいと考えるスタッフには積極的にリーダーに登用するべき、ということです。

★リーダーは「ワル役」になってほしい

部下に「好かれたい」と思ったら負けです。

「部下の意見や感情」「自分の信念」、どちらかを天秤にかけなければならない場面に直面することは多々あります。ここでリーダーに求められるのは、「結果を出す」ことであり、打算的な人間関係ではありません。時には独裁的に決定しトップダウンで推進していく必要に迫られるのがリーダーです。

ここでひるまず、結果を出すために自分の信念を貫き粘り強く取り組む姿勢がリーダーに求められます。

ちなみに、あくまで「ワル役」になるだけで、「悪者/悪い人」になる必要はありません。

自分の役割を自覚し、「演じる」「全うする」という気持ちが大事です。

社長も役員もスタッフもみんな「役割」を演じているに過ぎない、と考えて欲しいのです。

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