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会計士 中村亨の「経営の羅針盤」第11回-こんな時だからこそ差をつける「良い会社の経営習慣」

AIの台頭、DXの登場、グローバリズム、そしてコロナ禍や緊急事態宣言。
これまでのコラムでも触れたこれらが象徴するのは、今までのやり方に固執しない柔軟な考え方が必要な時代になっている、ということでしょう。
しかし、人間には「習慣」が身についているもの。
コロナ禍のこんな時だからこそ、「コロナのせいで何もできない」と嘆くばかりではなく、足元の「習慣」を見直してみるのは良いかもしれないですね。

今回は、日頃から、私が読む経営書や、「さすがだなあ」と思う経営者、エグセクティブなビジネスマンから実際に学んだ「経営習慣」を、「良い会社(良い経営を行っている社長)の経営習慣」としてまとめてみました。

これまでのコラムと重複があるかもしれませんがご容赦を。

★常に「長期視点」を優先して判断している

会社経営で一番大事なことは、やはり「大きな方向付け」ということになるでしょう。

難しく言えば「戦略」ということになります。

平たく言えば、「何をやって、何をやらないか?」を決めることです。

そのためには、自社の強み、弱みを分析して差別化を図らなければなりません。

  • ・一体自社は何の会社なのか?
  • ・存在意義(ミッション)や構想(ビジョン)との矛盾がないか?

儲かりそうだから飛びつきたくなる時も、「それは自社がやるべきことか?」「10年後の自社にとってどのような意味があるか?」を紐解いて長期的な戦略を導き出す必要があります。

ありがちな失策パターンとして、「大切なことをないがしろにして、細かいことに注力してしまう経営者が多い」があります。

もちろん中小企業では、人材不足から、社長が何から何まで決断と実行をしなければならないという実情があることは、私自身もよく理解しているつもりです。

しかし、あくまで本来的な話ですが、社長は社長の仕事を、役員は役員の仕事を、部長は部長の仕事を、が基本ですね。

社長は、長期視点から会社の未来を語れなければならないわけですし、それは社長にしかできない仕事です。

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