3.営業外収益費用、特別損益
営業外収益費用、特別損益項目について年度ごとの推移を見てみます。

2021年度は営業外収益、営業外費用ともに増加していますが、主にその他営業外収益(+2億円)、その他営業外費用(+7億円)によるものであり、詳細は不明となっています。その他項目が金額的にかなりの割合を占めているため、詳細な開示が望ましいところです。
なお特別損益項目は2017年度の東京事務所移転に関する損失7億円以降、利益・損失いずれも発生していません。EY新日本やトーマツの決算書では様々な項目が特別損益項目に計上されていますが、他法人と比べるとあずさの経営は比較的安定しているのかもしれません。
続いて利益について見ていきます。
4.利益
(1) 営業利益、営業利益率推移

2021年度の営業利益は27億円、営業利益率は2.7%となり、前期比+3億円(+14.1%)となっています。
2021年度は減収決算だったものの、それ以上に業務費用が抑制されたことで業務費用比率が低下し、3期連続の増益を達成しています。また営業利益率も+0.3ポイント上昇し、トーマツ1.3%、EY新日本0.6%に対して高い水準となっています。2018年度こそ5億円弱にとどまっていたものの、営業利益面では安定しており、BIG4の中では比較的高収益体質と言えます。
(参考 2021年度 大手監査法人の営業利益及び営業利益率)

(2) 当期純利益、当期純利益率推移

2021年度の当期純利益は13億円、当期純利益率は1.2%となり、前期比+3億円(+0.3%)となっています。
2021年度は営業増益に加えて法人税等△3億円となり、その他営業外費用+7億円の影響を上回ったことで当期純利益も増益となっています。こちらもトーマツ(8億円)、EY新日本(3億円)を上回っており、また比較的安定しています。



