考えてもすぐ行き詰まってしまう。もっとたくさんのアイデアが出るようにするにはどのように考えればいいのか。第41回【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意は、「大量にアイデアを出す5つのコツ」です。
前回は、発想の妨げとなる5つの障壁についてご紹介しました。
今回は、その反対。発想を促し、大量にアイデアを出す5つのコツについてご紹介しましょう。
前回もお伝えしたとおり、アイデアは、「いいアイデアを出す」よりも「思いつくままどんどん出す」ほうがより良い発想に繋がります。
ぜひ、このポイントを意識してどんどんアイデアを出してみてください。
アイデアを大量に出す5つのコツ
- 右脳で考える
- ゾーン状態
- とにかく書き出す
- 正解/不正解を求めない
- 思考の枠を超える
1.右脳で考える
前回ご紹介した、「左脳で考える」のまさしく逆です。
“ああ、ハワイに行きたいなぁ”とワイキキビーチを思い浮かべたことはありませんか?
こんな感じでイメージを使って考える脳の機能です。
左脳によって言語で考えるのと比べたとき、右脳によるイメージには2つのメリットがあります。
1つは、リアルに考えられること。
さきほどのハワイのワイキキビーチ。もちろん、左脳で「ここはワイキキビーチだ」と考えることもできますが、残念ながらピンとこないですよね(この点で小説家の凄さを思い知ります)。
2つめは、非現実的に考えられること。
例えば、寝ているときに見る「夢」。
大泥棒になって、金塊を盗んで警察に追われた。
高度5千メートルからスカイダイビングで飛び降りている。
現実ではとても考えつかないようなことを夢見たことはありませんか?
右脳ベースでイメージを使えば際限なくなんでもアリなのです。
2.ゾーン状態
ゾーンとは集中力が非常に高まり、周りの景色や音などが入らず、自分の感覚だけが研ぎ澄まされ、活動に没頭できる意識状態のこと。「無私状態」とも言われています。
ゾーンに入った状態でアイデアを考える大きなメリット、それは「ポジショントーク」をしなくなることです。
残念ながら、普通の意識状態、とくに合理的な考えでいるとき、どうしても私たちは「自分にベクトル」を向けがちです。
詳しく述べるまでもなく、自分のこと=自分のメリットや保身などを意識した状態で考えたアイデアはうまくいきません。