■通常枠と低感染リスク型ビジネス枠

・通常枠

通常枠には、A類型とB類型があります。類型によって、補助上限額が変わります。

A類型は、導入するITツールについて、次の業務プロセスのうち「1つ以上」のプロセスを担うソフトウェアにする必要があります。

B類型は、導入するITツールについて、次の業務プロセスのうち「4つ以上」のプロセスを担うソフトウェアにする必要があります。

IT導入補助金サイト(https://www.it-hojo.jp/applicant/application-sections.html)より

・低感染リスク型ビジネス枠

低感染リスク型ビジネス枠は、ポストコロナの状況に対応したビジネスモデルへの転換に向けて、対人接触の機会を低減するような業務形態の非対面化に取り組む中⼩企業に対して、通常枠よりも補助率を引き上げて優先的に支援するものです。

そのため、低感染リスク型ビジネス枠では、「非対面型ツール」の導入が必須となります。また、上記の業務プロセスのうち「2つ以上」のプロセスを担うソフトウェアとする必要があります。

C類型は、申請金額によって、C-1類型(300万円未満)とC-2類型(450万円以下)に分かれます。

D類型は、導入するITツールについて、テレワーク環境の整備に資するクラウド環境に対応するソフトウェアとする必要があります。

どの類型に該当するかの判別がやや複雑ですので、公募要領に次のような類型判別チャートが示されています。

IT導入補助金 公募要領より

チャートの中に「賃上げ目標」が出てきますが、ここで言う賃上げ目標とは、次の要件を満たす3年の事業計画を策定し、従業員に表明していることを指しています。

・事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加

・事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

補助上限の大きいB類型とC-2類型では、申請にあたって、この賃上げ目標を満たす必要があります。他の類型では、この賃上げ目標は、審査にあたっての加点項目となります。