■令和3年分から確定申告がラクになったポイント2つ
しかし、こういった手間が令和3年分の確定申告から減りそうです。次の2つの変更が行われました。
●変更1:株式の配当金の確定申告は一度で完結
1つ目は、「株式の配当金の確定申告が一度で完結するようになった」ということです。
これまでは「税務署に確定申告書を提出した後、市区町村で『申告不要』の手続きをする」が必要でした。しかし、令和3年分からは所得税の確定申告ですべて完結します。
市区町村で行っていた「申告不要」の手続きは、所得税の確定申告書の第二表「住民税・事業税に関する事項」の欄で行うことになります。
●株式の運用益の確定申告がスマホでできる
2つ目は、株式の売買益や配当益をスマートフォンで申告できるようになった点です。
令和3年分以降、上場株式や投資信託の譲渡所得や配当所得のe-taxでの申告も、PCだけでなくスマートフォンで行えます。
【引用元】令和3年分確定申告特集(準備編)国税庁
ちなみに、PCからの申告も、カードリーダライタがなくてもできるようになりました。スマートフォンでPC画面上のQRコードとマイナンバーカードを読み取れば、入力した内容を送信できます。
【引用元】令和3年分確定申告特集(準備編)国税庁
この他、上場株式や上場投資信託の確定申告に必要な特定口座年間取引報告書のデータ取得も、マイナポータルとの連携やXMLデータの読み込みで簡単になりました。「証券会社が対応していれば」という条件付きですが、少しずつ手間が省けています。