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フィンランドの国税庁に行ってみた!【第1回 駐在妻 ドイツからの便り】~思いがけないことの成り行きで、突如「国税庁マニア」と化した「駐在妻会計人」による旅行記~

新企画、「駐在妻 ドイツからの便り」がスタートします。EU経済の重要なポジションにあるドイツ。欧州から見た日本、世界の税金・会計業界はどのように写るのか。今回は、北欧のフィンランド、スウェーデンの国税庁を見てきてもらいました。

これぞ北欧!素敵なカフェ(同名映画のロケ地となった「かもめ食堂」にて撮影)

欧州はテロを警戒して移動が大変

ドイツ・フランクフルト在住、「元税務専門紙記者」「公認会計士短答式のみ合格」という微妙な経歴を持つハイタアジサイと申します。夫の海外赴任に伴い当地に暮らして早や2年半。いわゆる「駐在妻」というステータスにおります。

さて今回、夏のバカンスで北欧に旅立ったハイタ一家。KaikeiZineの編集長(元上司)から、「どうせヨーロッパにいてあちこち旅行に行くなら、旅先で国税庁の写真を撮ってきて」という任務が下されました。
多大にお世話になった元上司からの依頼、今こそ恩を返さんと、フランクフルトから一路北欧へと旅立ち――

ませんでした!

なぜなら、飛行機に乗り遅れたから。全面的に自業自得です。
ただ一応言い訳をすると、チェックインはできていたんです。
・テロが相次ぐ昨今の欧州事情を受け、ボディチェックが非常に厳しく時間がかかる
・搭乗口が最も遠いところだった
という不運が重なった結果なのです。

搭乗口に着いたのは、出発予定時刻の7分前。
厳しい顔をしたゲルマン搭乗係員女性に
「YOU ARE TOO LATE!」
と言い渡され、大変なことが起きたと悟りました。

そこからチケットの取り直しへ。家族4人揃ってだと、次のチケットは3日後だと言われ、一時は旅行の不成立が頭をかすめました。そこを家族が別々に行くことで、何とかその日中に旅立てることに。押さえられたのが21:30発の便。現地到着時刻はてっぺんを回った0:30という……
行けるだけいいと気持ちを切り替え、空港滞在時間9時間というアドバンス(?)を生かし、後学のために「一体搭乗口に何分前までに着けば乗れるのか」を観察してみました。時間を無駄にしない自分エライ!(エライ人は乗り遅れない)

観察の結果、
15分前 余裕でオッケー
10分前 時と場合によってはダメ
という結論が得られました。身体を張って得られたこの知識、国際線に乗る際には皆さんもぜひお役立てください。

探せど見つからないフィンランド国税庁

のっけから関係ない話でごめんなさい。
さて、今回の旅はフィンランド・ヘルシンキに飛び、エストニア・タリンにデイトリップで寄り、船でヘルシンキからスウェーデン・ストックホルムに移動するという3カ国をまたにかけた7泊8日の周遊旅です。

各地で国税庁の写真を押さえるために、まずはインターネットを使って下調べ。日本国税庁のHPから各地の課税庁のHPへのリンク(www.tax-nzk.or.jp/contents/uploads/add_books/02/add_02_02.doc)を発見したときは、「楽勝!」と思いましたね。
でもこれが甘かった……
探せど探せど、「フィンランド国税庁の住所」が出てこない。
結局、「財務省なら間違いなく国税庁の上部組織だろう、きっと課税庁としての機能もあるはず!」と、財務省を訪れてみました。

ところでヘルシンキを訪れた多くの人が、観光スポットとして訪れるのが「ヘルシンキ大聖堂」。小高い坂の上にある白亜の大聖堂です。その圧倒的なサイズ、美しさ、一見の価値ある素敵スポットなのです。

小高い場所にあり、さらに石段の上に位置しているので、まさに「そびえ立つ」という形容が相応しいヘルシンキ大聖堂

というのは、国税庁探しと関係ない話ではなく、フィンランド財務省はこの街のシンボルであるヘルシンキ大聖堂の真横に位置していたんです。

さすが財務省! 超一等地!

なお財務省が入っているこの建物、入っているのは財務省だけではなく、首相官邸といった国の中枢機能が色々入っていました。建物の別名は、「ガバメント・パレス」。なんという重要施設。

周りをぐるーと一周してみます。
出入りする人いなーい……。静か過ぎー……。
庭はないので建物のすぐ下を歩けるのですが、高い位置にある窓を覗き込んでもほとんど中の様子は分かりません。
しかし、大きな前庭も高い柵もないため、覗き込もうと思えば覗き込めてしまう国の重要施設というのは、ある意味凄いものが。出入り口の前に警備員一人立ってるわけでもなく。

フィンランド財務省正門。建築様式はネオクラシック様式。1818年着工、1822年完成

最後にフィンランドの経済状況について少し。
今回はフィンランドの田舎にも訪れたんですが、ヘルシンキから少し車で走り出すと、すぐに美しい田舎の風景が広がります。赤い屋根と白い板壁を持った可愛らしい家々と、数多くの湖。それはそれは美しい風景です。

この風景に象徴されるように、基幹産業は製紙・パルプ・木材。情報通信産業も基幹産業の一つとして数えられるようですが、携帯端末事業世界シェアトップを誇ったNOKIAが、時代がスマートフォンに変化したことによりトップの座から滑落。以後、代わりの産業育成に苦慮しているとあります。
2015年の失業率は約9.3%と高く、さらに若年層の失業率が約17.4%と極めて高いのが大きな国の課題だそうです(外務省HPより)。

後編・スウェーデン編に続く

ヘルシンキの日本食屋にて。海外で食べるカツ丼にしてはハイクオリティでした

著者: ハイタアジサイ

ドイツ駐在妻

ドイツで駐在妻生活堪能中のフリーライター、会計人の卵。早稲田大学第一文学部卒。税務専門紙記者や会計事務所での広報などを経験し、専門知識を極めんと仕事の傍ら千葉商科大学会計大学院進学。その後、公認会計士短答式試験に合格するも、妊娠&夫の海外赴任により論文試験は一年で放棄、ドイツへ。「一応MBA持ち」「一応修士号持ち」「公認会計士短答式だけ合格」など微妙な肩書コレクター。2児の母。

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