3.人員数ランキング

2021年度
トーマツ(*1) あずさ 新日本 あらた
社員 525 595 523 168
公認会計士等(*2) 3,891 3,790 3,663 1,470
その他(*3) 2,589 1,788 1,500 1,370
合計 7,005 6,173 5,686 3,008
2022年度
トーマツ(*1) あずさ 新日本 あらた
社員 536
(7.3%)
594
(9.4%)
522
(9.4%)
185
(6.5%)
公認会計士等(*2) 3,856
(52.5%)
3,734
(59.1%)
3,662
(65.8%)
1,482
(52.3%)
その他(*3) 2,951
(40.2%)
1,989
(31.5%)
1,382
(24.8%)
1,165
(41.1%)
合計 7,343 6,317 5,566 2,832

*1 海外駐在員、海外派遣の監査スタッフは含まず、その他にはリスクアドバイザリー事業本部に所属する職員を含む

*2 社員を除く公認会計士及び公認会計士試験合格者の合計

*3 監査補助職員、事務職員等

 

(1)総人員数

総人員数では7,343人を抱えるトーマツが1位となっています。

続いて6,317人であずさが2位、5,566人で新日本が3位となり、4位あらたは2,832人となっています。

あらたはトーマツの約1/3、新日本の約1/2と、人員規模的には上位3法人とかなりの差があります。

前期比ではトーマツが338人増(+5%)、あずさが144人増(+2%)となる一方、あらたは176人減(△6%)、新日本120人減(△2%)と、法人によってまちまちとなっています。

内訳についてみていきます。

 

(2) 社員

社員数ではあずさが594人で1位となり、536人のトーマツが2位、522人の新日本が3位と続き、あらたは185人で4位となっています。

全体に占める社員の割合でもあずさが9.4%で1位、同じく9.4%で新日本が2位となり、3位が7.3%のトーマツ、4位が6.5%であらたとなっています。

前年との比較ではあらたが17人増、トーマツが11人増と増やしている一方、あずさと新日本はそれぞれ1人ずつ減少しています。

 

(3) 公認会計士等

公認会計士等ではトーマツが3,856人で1位となり、続いてあずさが3,734人、新日本3,662人、そして4位あらたが1,482人となっています。

一方、全体に占める割合は新日本が65.8%で最も高く、あずさが59.1%で続き、3位トーマツが52.5%、4位あらたが52.3%となっています。

前年との比較ではあずさが56人減、トーマツ35人減となり、あらたは12人増加させています。

 

(4) その他

監査補助職員、事務職員等では2,951人を抱えるトーマツが1位となり、1,989人であずさが続き、3位新日本は1,382人、そして4位が1,165人のあらたとなっています。

全体に占める割合では41.1%であらたが1位となり、2位トーマツが40.2%、3位あずさが31.5%、そして4位新日本が24.8%となっています。

前年度の比較ではトーマツが362人増、あずさが201人増となっているのに対し、あらたが205人減、新日本が118人減となっています。なお新日本に関しては附属明細書に「2021年10月付で、その他事務職員等が、EY Japan株式会社に転籍している。」との記載があり、この影響が想定されます。

終わりに

2022年度の決算では大手4法人いずれも増収を達成する中、2桁の増収となったトーマツが昨年度に引き続き売上トップとなっています。営業利益では4法人すべて減益だったものの、相変わらずあらたの高収益体質が目立っています。

クライアント数では、引き続き監査では新日本、非監査ではトーマツとあらたが強みを持っている構図に変化はありません。人員の面では、組織変更等に伴う増減を除くと各社でリストラを進めた数年前のような劇的な変化は見らません。

ESGやDXに関連する非監査業務の増加等といった要因はあるものの、総じてランキングに大きな変動は生じていないのが2022年度の特徴となっています。

 

【出典・参考・引用】

*1 各法人の業務及び財産の状況に関する説明書類については下記を参照

トーマツ:業務及び財産の状況に関する説明書類 第 55 期

あずさ:第38期 業務及び財産状況説明書

新日本:第23期 業務及び財産の状況に関する説明書類

あらた:第17期 業務及び財産の状況に関する説明書類

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