e-Taxが普及してもまだまだアナログの世界も残っています。確定申告最終日の最後の救世主となる「時間外文書収受箱」について、元国税徴収官が分かり易く説明します。

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文書の提出

税務署へ文書を提出する方法としては、以下の4つの方法があります。

イ e-Taxを利用した電子申告による提出

ロ 税務署の窓口へ直接提出

ハ 郵便又は信書便による提出

ニ 時間外文章収受箱への投函による提出

※信書便とは民間事業者による信書の送達に関する法律(平成14年7月31日法律第99号)に規定する一般信書便事業者(同法第2条6項)又は特定信書便事業者(同法第2条9項)による信書便(同法第2条2項)をいいます。

最近はe-Taxによる電子申告が主流となっていますが、確定申告書をe-Taxで送信した時にメッセージボックスに送信される「受信通知」が、提出したことを証明する収受日付印の代わりとなります。

しかし、この「受信通知」はメッセージボックスに5年間しか保存されませんので、PDFに変換してパソコンやUSBに保存しておくことをおすすめします。

上記ハやニについては、切手を貼付した返信用封筒を同封しておけば、提出した「控」に収受日付印を押印して税務署から返送されます。

なお、「控」は消せないボールペンで記載しましょう。鉛筆書きだと収受日付印を押してもらえません。

「時間外文書収受箱」とは

税務署へ提出するすべての文書を、24時間365日いつでも投函して提出することができる鉄製の箱です。

税務署の開庁時間(平日午前8時30分から午後5時まで)でも、それ以外の閉庁時間(土日祝日及び年末年始の休みを含みます。)でも提出が可能です。

全国524税務署のすべてに設置されており、通常は税務署の玄関横辺りにあります。

≪参考≫税務署の開庁時間(国税庁HP)

投函する封筒の宛名は?

特に宛名を書く必要はありませんが、しいて書くとすれば「○○税務署長殿」でしょう。

なお、宛名の代わりに「確定申告書在中」や「○○届出書在中」と内容物を簡記しておくと良いでしょう。

封筒のサイズに決まりはありませんので、書類が入る大きさで構いませんし、二つ折りにしても大丈夫です。

また、書類等の大事な中身が封筒から飛び出ないように確実に封をすることを忘れずにしましょう。