総括
輸出業における収益計上基準には、出荷基準、通関基準、船積日基準、船荷証券等作成日基準、揚地条件受渡日基準等などがあるとされています。
これらの基準の中から取引慣行や契約内容から合理的な基準を選び、それを継続的に適用することとなります。
貿易取引では、FOBやCIFなどの貿易条件(インコタームズ)が多く用いられます。
インコタームズとは、売主と買主との間でのリスクの移転時点や運賃や保険料等の費用の負担区分などについての取り決めを定型化したもので、売上計上日を検討する上で参考になると思われます。
売上の計上時期は、いわゆる期間損益の問題ですが、税務調査では基本的な調査項目の一つです。
そのため、会社が採用している基準が合理的であると判断した根拠を明確にしておくことが大切でしょう。
【執筆者過去記事】
代表取締役の国外勤務に係る報酬が国内源泉所得に当たるとされた事例
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