インボイスに書くべき内容 2. BtoCの場合
ま「次に例外的な簡易インボイス(適格簡易請求書)。これはさっきの原則のインボイスより書くことが少しだけ少ないの。こんな感じ」

よ「買い手の氏名や名称を書かなくていいのはラクだね。あと、税率か税額のどちらかを書けばいいというのもいい。俺もコレにしたい」
ま「よっちゃんは無理だよ」
よ「なんで?」
ま「お客さんが決まっているじゃん。特定の事業者と契約した上で依頼を受けているでしょ。この簡易インボイスは飲食店とか小売、美容院みたいに不特定多数のお客さんを相手にしている商売でないと使えないの」
よ「そうなんだ…。業種は飲食店、小売、美容院だけ?」
ま「『不特定多数』がキーワード。だって領収書を切るたびに『お客様のお名前を教えてください』なんて聞けないでしょ?」
よ「確かに」
ま「税率か消費税額かのどちらかにしておかないと、その都度計算するのも大変だしさ」
よ「そうだね。じゃあ簡易インボイスだと10%・8%っていう数字もいらないのかな」
ま「ちょ…ちょっと…。そんな手抜きしたら飲食店なんてどうするの。店内飲食は10%だけどテイクアウトは8%だよ。計算まちがえるじゃん」
よ「そうでした」
ま「10%・8%っていう数字でちゃんと書いておいた方がいいよね。別に『標準税率』『軽減税率』でもいいけど分かりにくいでしょ。あと、8%の対象商品は印か何かをつけて『軽減税率対象商品』って書いておきたいね」
よ「めんどくさ…」
ま「同じレシートに書くのが面倒なら領収書を10%・8%で分けてもいい。でも8%には『軽減税率対象』の
一言は必要よ」
インボイスは手書きでもいいのか
よ「ネット記事とか見ていると、インボイスって専用のソフトを使わないとできないイメージがあるんだけど」
ま「手書きでいいよ」
よ「そうなの?」
ま「様式って特にないの。書くべきことが書いてあればOK。手書きでもいいわけ。分かりにくいとインボイスをもらう側がちょっと困っちゃうけど」
よ「手書きだと、登録番号とかイチイチ書かなきゃいけないでしょ。覚えていられないし、めんどうじゃない?」
ま「そういう人は専用のスタンプ作ればいいのよ。登録番号と税率をポンポンと押せるようなタイプ」

よ「ただ、俺みたいにBtoBで領収書を手書きで切る人はどうなんだろう。対面で報酬の現金と領収書のやりとりをすることもあるんだよね」
ま「特定のお客さん相手の仕事ね…。そういう場合は事前に作っておいた方がいいかもね」
よ「どうして?」
ま「特定のお客さん相手の取引なら、原則通りのインボイスを使うことになるから。登録番号と消費税率はスタンプでどうにかなるけど、消費税額はその場でいちいち計算しないといけないよ」
よ「なんかそれ、面倒くさそうだね。内税だとなおさら」
ま「だから、できれば領収書を作っておいた方がいいと思うの」
登録番号はテキトーでもバレない?
よ「登録番号ってさ、法人だとTの後は法人番号なんでしょ?なんなら登録しなくてもそれっぽくゴマかせるんじゃない?」
ま「それはマズいよ。よくない。公表サイトで検索されたら一発でバレるよ」

【引用元】インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイト(国税庁)
ま「偽造インボイスは後が怖いよ。罰則もちゃんとあって、1年以下の懲役か、50万円以下の罰金だからね」
よ「ちゃんとルールは守らないとダメだね。どの業界もそうだけど」

【執筆者過去記事】
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