新たな観点を持つ住宅ビジネス
これまで住宅市場にまつわる問題をご紹介してきましたが、そうした諸問題を別の観点から取り組み、新たなビジネスとして拡大する企業を2例ご紹介しましょう。
冒頭でご紹介した「空き家問題」の解決策として提示された、マッチングビジネスです。
空き家問題を引き起こす原因には、売却のしづらさや物件の解体費用負担があります。
価格の高騰でも述べた通り、流通に乗る(売買がしやすい)住宅は都心のごく一部の物件で、特に地方などの物件が流通対象にはなることは稀です。
結果、所有し続けるだけでも固定資産税などの負担が発生するため、無償でもいいから引き取って欲しいというニーズを背景に登場した社会問題解決サービスが、この「みんなの0円物件」です。
2例目は、いわゆる「事故物件」を専門に取り扱うサービスです。
ご存じのように、人が亡くなるなどの事件現場になった住宅は事故物件と呼ばれ、一般市場価格よりも安く取引されてしまう傾向にあります。
そうした負のイメージを独自の方法で払拭し、その物件が持つ本来価値を見出すという画期的なサービスが、この「成仏不動産」です。
まとめ
衣食住と言われる通り、住宅市場は全ての人が対象になる3大ビジネスカテゴリーの1つです。
つまり、ビジネスとして消滅することはありえないでしょう。
しかし、今回ご紹介したような様々な問題に加え、人口減少や少子高齢化などの回避できない問題も立ちはだかるなど、決して盤石とは言えません。
裏を返せば、ご紹介したような新しい観点や切り口によっては別の可能性も見出せる、余白を持った市場であるとも言えます。
無印良品やヤマダ電機といった別業界から住宅業界への参入も相次いでいることにも、市場としての魅力の高さが伺えます。
もし新規事業の立ち上げを検討されているなら、住宅市場をその1つに加えてみてはいかがでしょうか?
新規に参入するからこそ、驚きの可能性が見つかるかもしれません。
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