原油価格が高騰しています。「ガソリン税を下げろ」「トリガー条項を発動せよ」という声が日に日に強くなりました。また「ガソリンの二重課税を止めればいいんだ」という意見も。今回、ガソリンにかかる税金のナゾを解明していきます。
■ウクライナ情勢で高騰する原油…ガソリンが高すぎる
ロシアのウクライナ侵攻が始まった2月24日頃から、ガソリンや軽油の価格が急激に上がりました。多少落ち着いてきたものの、円安進行もあいまって、以前の価格には戻りそうにありません。
経済産業省「給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」から筆者作成
これに対応すべく政府は26日、1兆5千億円を原油価格抑制に充てる旨を発表しました。補助金の上限を1リットルあたり25円から35円に引き上げ、価格の高騰を防ぐというわけです。
ただし、この対策に賛成する人は多くありません。むしろ
- 「ガソリンの半分は税金なんだから下げろ」
- 「トリガー条項を使えば下がるはずだ」
という意見が散見されます。