(2) 連結損益計算書
(単位:億円)


| 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2022年9月(*) | |
| 売上高 | 561 | 407 | 2,709 | 143 | 87 |
| 営業利益 | 176 | 99 | 1,094 | △8 | 9 |
| 経常利益 | 118 | 39 | 1,070 | △30 | △6 |
| 固定資産売却 損益 |
49 | 544 | 60 | – | 106 |
| 投資有価証券 売却損益 |
2 | 4 | 48 | 91 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 119 | 344 | 778 | 39 | 70 |
* 2022年9月期は中間決算のため6カ月の数値
** 表の内訳は主要な勘定科目のみ記載
保有目的の変更に伴い不動産販売の収益を売上に計上した2021年度を除くと、売上、利益ともに大幅な減少傾向にあり、2022年度は2019年度の1/4となっています。
2022年度には営業損失及び経常損失を計上し、2022年9月の中間決算では営業利益こそ確保したものの有利子負債の利息負担が20億円と大きく、経常損失となっています。
なお毎期、固定資産や投資有価証券を売却していることで親会社株主に帰属する当期純利益は継続的に黒字となっていますが、固定資産の売却に伴い事業が一気に縮小していく様子が表れています。
(3) 連結キャッシュフロー計算書
(単位:億円)

| 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2022年9月(*) | |
| 営業CF | 126 | 82 | 1,817 | 12 | 18 |
| 投資CF | 1,053 | 2,508 | △1,665 | 88 | 268 |
| 財務CF | △678 | △1,978 | △1,365 | △410 | △222 |
| その他 | 31 | 30 | △10 | 8 | 8 |
| 増減額 | 532 | 642 | △1,223 | △301 | 72 |
* 2022年9月期は中間決算のため6カ月の数値
営業キャッシュフローは継続的に黒字となっていますが、上場廃止前の2019年度及び2020年度が100億円前後だったのに対し、2022年度は10億円程度と大きく落ち込んでいます。
なお2021年度は1,817億円となっていますが、ここには保有目的変更による不動産の売却収入が含まれています。
投資キャッシュフローは2021年度を除いて黒字となっており、固定資産や投資有価証券の売却が続いている状況が示されています。
マイナスとなった2021年度には貸付による支出△2,572億円が計上されています。
財務キャッシュフローはマイナスが続き、特に2020年度(△1,978億円)と2021年度(△1,365億円)のマイナス幅は大きく、有利子負債の返済を中心として、EBO前後から急速に資金繰りに窮し始めたように見えます。
なお2021年度には配当金の支払額532億円が計上されています。
親会社のチトセア投資に対しては2021年度に貸付も行っており、合計すると3,000億円以上が流れています。(貸付のうち512億円は2021年度中に回収)
上場廃止となった2021年度以降のキャッシュの流れとしては、営業活動に加えて保有する固定資産、投資有価証券の売却によるキャッシュを、親会社に対する貸付及び配当、また金融機関等に対する有利子負債の返済に回していると言えます。
2022年9月末時点の有利子負債は2,344億円にのぼる一方、2022年度の営業キャッシュフローは12億円、2022年9月期では18億円にとどまっています。
資産売却により黒字の続く投資キャッシュフローを加味したフリーキャッシュフローで見ても、2022年度が101億円、2022年9月期が286億円となっています。
有利子負債の返済を営業キャッシュフローまたはフリーキャッシュフローで賄うことは、数字の上からも困難だったことが分かります。
(後編に続く)
【参考】
「ユニゾHDの金融関係の債権者判明」、東京商工リサーチ、2023/4/28
【執筆者過去記事】
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