費用分割の具体例

費用分割におけるビジネスと会計面を確認したところで、続けて、従来そうではなかったものが分割された斬新な事例を2つご紹介しましょう。

スムーズ/株式会社スムーズ

1つめは、「引っ越し費用」です。

引っ越しはライフイベントの1つとあって、冠婚葬祭同様少なくない費用がかかります。

それを分割にし、利用しやすくしたのがこのサービスです。

引っ越し=お金がかかるという常識を見事に覆しています。

HafH/株式会社 KabuK Style

2つめは、ホテル×サブスクです。

引っ越し費用と同様、ホテル代はクレジットカードを利用する以外、基本的には一括払いです。

旧来からあるその流れを、新しい切り口で費用の分割化を実現したのがこのサービスです。

月額9,800円を支払うと、毎月一定のコインが付与されます。

このコインを使って登録された様々なホテルに宿泊ができるのです。

例えば1泊4万円以上する東京ステーションホテルの場合、必要なコインは1950コイン。

300コインで割れば、7回払いに分割される計算になるわけです。

まとめ

費用分割についてご紹介しました。

コロナ禍の3年間で、私たちの経済環境はより厳しいものになりました。

その結果、より消費者の財布の紐がきつくなったため、如何にして利用者負担を減らすかがビジネスのカギの1つになっていることなどをご紹介しました。

2023年も早くも折り返しが近づいてきています。

後半もさらなる変化が起きるかもしれませんが、ぜひご紹介したような柔軟な切り口も取り入れつつ、事業の新しい可能性を探ってみてください。


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