2.連結財務諸表注記

クライアント数のランキングを見ていきます。

(1)監査クライアント

まずは監査クライアントです。

ⅰ.監査クライアント合計

◀左右にスクロールします▶
2023年度
うち
金商法
会社法
金商法 会社法 学校法人 労働組合 その他の
法定監査
その他の
任意監査
トーマツ 3,162 808 9 1,092 63 22 551 617
あずさ 3,423 687 27 1,367 39 11 594 698
新日本 3,712 829 50 1,250 76 7 756 744
あらた 1,182 135 49 436 1 0 268 293

* 上段:金商法・会社法監査クライアント数、下段:その他の監査クライアント数

 

1位は3,712社を抱える新日本です。

新日本は監査業務に強く、ここ数年、クライアント数でもトップをキープしています。

2位は3,423社であずさ、3位は3,162社でトーマツとなっており、4位あらたは1,182社となっています。

2022年度との比較を見てみます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 3,244 3,162 △82 △3%
あずさ 3,482 3,423 △59 △2%
新日本 3,735 3,712 △23 △1%
あらた 1,157 1,182 +25 +2%

減らしているのに対して、4位のあらたは25社増加(+2%)しています。

ⅱ.金商法・会社法監査クライアント

金融商品取引法及び会社法に基づく監査クライアント数を見てみます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 840 808 △32 △4%
あずさ 724 687 △37 △5%
新日本 865 829 △36 △4%
あらた 142 135 △7 △5%

こちらも順位は変わらず、829社の新日本が1位、808社のトーマツが2位、687社であずさが3位に続き、4位あらたが135社となっています。

金商法・会社法監査ではBIG4いずれも4~5%クライアント数を減らしており、各法人がクライアントを絞り込んでいる様子がうかがえます。

ⅲ.その他

金商法・会社法監査を除くクライアント数を見てみます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 2,404 2,354 △50 △2%
あずさ 2,758 2,736 △22 △1%
新日本 2,870 2,883 +13 +0%
あらた 1,015 1,047 +32 +3%

その他の監査クライアントでも順位は変わらず、1位新日本(2,883社)、2位あずさ(2,736社)、3位トーマツ(2,354社)、そして4位あらた(1,047社)となっています。

前期との比較では、あらた(32社増/+3%)、新日本(13社増/+0%)が増加している一方、トーマツ(50社減/△2%)、あずさ(22社減/△1%)は減少しています。

ⅳ.大会社等

監査クライアントのうち、大会社等を見てみます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 1,111 1,087 △24 △2%
あずさ 1,012 1,010 △2 △0%
新日本 1,163 1,136 △27 △2%
あらた 258 251 △7 △3%

大会社等についても順位は変わりません。

2022年度に引き続き、1位新日本(1,136社)、2位トーマツ(1,087社)、3位あずさ(1,010社)、4位あらた(251社)となっています。

新日本を筆頭に、いずれの法人もクライアント数を減らしています。

(2)非監査クライアント

次に非監査クライアント数を見ていきます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 2,868 2,680 △188 △7%
あずさ 1,999 1,836 △163 △8%
新日本 1,863 1,900 +37 +2%
あらた 1,233 1,215 △18 △1%

非監査クライアントでは前年度に引き続き1位はトーマツ(2,680社)ですが、前期比188社減と大きく減らしています。

一方、前期比37社増となった新日本が1,900社で2位となり、あずさを逆転しています。

そのあずさは前期比163社減となったことで3位(1,836社)となり、4位は1,215社のあらたとなっています。

BIG4はここ数年、非監査業務に力を入れて売上を伸ばしてきましたが、2023年度は非監査業務収入の伸びが落ち着いてきたことに見られるように、クライアント数も減少傾向にあるようです。

3. 人員数

最後に人員数のランキングを見ていきます。

(1)総人員数

◀左右にスクロールします▶
2023年度
うち
社員 公認会計士等 その他
トーマツ 7,712 533 3,800 3,379
あずさ 6,735 578 3,759 2,398
新日本 5,859 533 3,751 1,575
あらた 2,952 190 1,505 1,257

* トーマツは海外駐在、海外派遣の監査スタッフを除く

総人員数では、7,712人でトーマツが1位、6,735人のあずさが2位、5,859人の新日本が3位、そして2,952人であらたが4位となっています。

2022年度との比較を見てみます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 7,343 7,712 +369 +5%
あずさ 6,317 6,735 +418 +7%
新日本 5,566 5,859 +293 +5%
あらた 2,832 2,952 +120 +4%

いずれも増加させていますが、あずさが418人(+7%)と最も積極的なようです。

(2)社員数

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 536 533 △3 △1%
あずさ 594 578 △16 △3%
新日本 522 533 +11 +2%
あらた 185 190 +5 +3%

 

社員数では578人であずさがトップとなっています。

2位はトーマツと新日本が533人で並び、4位は190人のあらたとなっています。

新日本(+11人)、あらた(+5人)が社員数を増やす一方で、あずさ(△16人)、トーマツ(△3人)は減少させており、特にあずさは全体の人員数が増加する中、社員は16人減となっています。

(3)公認会計士等

公認会計士等(公認会計士、公認会計士試験合格者等)を見ていきます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 3,856 3,800 △56 △1%
あずさ 3,734 3,759 +25 +1%
新日本 3,662 3,751 +89 +2%
あらた 1,482 1,505 +23 +2%

順位は2022年度と変わらず、1位トーマツ(3,800人)、2位あずさ(3,759人)、3位新日本(3,751人)、4位あらた(1,505人)となっています。

1位のトーマツが56人減(△1%)となる一方、他の3法人は公認会計士等を増加させており、中でも新日本は89人増(+2%)で、2位のあずさにほぼ並んでいます。

(4)その他

監査補助職員、事務職員等を合計したその他の人員数を見ていきます。

◀左右にスクロールします▶
2022年度 2023年度 増減 増減率
トーマツ 2,951 3,379 +428 +15%
あずさ 1,989 2,398 +409 +21%
新日本 1,382 1,575 +193 +14%
あらた 1,165 1,257 +92 +8%

その他の人員数も順位は変わらず、1位トーマツ(3,379人)、2位あずさ(2,398人)、3位新日本(1,575人)、4位あらた(1,257人)となっています。

各法人は監査補助職員を中心に人員を増加させており、トーマツは428人増(+15%)、あずさは409人増(+21%)と大きく採用を増やしています。

最後に

担当記事は今回が最後になります。

過去の記事を通じ、公認会計士を志す方や監査法人への転職を希望している方などに対して、会計士としてのキャリアの一例やライフスタイル、また各監査法人の特徴や業界のトレンドなどを知る端緒としていただければと考えておりました。

当記事が何らかの形で読者の皆様のご参考になれば幸いです。

 

【出典・参考】

*1 各法人の業務及び財産の状況に関する説明書類については下記を参照

トーマツ:業務及び財産の状況に関する説明書類 第56期

あずさ:第39期 業務及び財産状況説明書

新日本:第24期 業務及び財産の状況に関する説明書類

あらた:業務及び財産の状況に関する説明書類 第18期会計年度

【執筆者過去記事】

ユニゾホールディングス 有価証券報告書分析 後編

ユニゾホールディングス 有価証券報告書分析 前編(財務諸表)

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