仕事を辞めて旅に出たい人にとって、最も気になることの一つが「旅が終わってからどうなるんだろう?」「ちゃんと仕事にありつけるだろうか?」ということではないでしょうか。今回は帰国してからの就職活動について、お話を聞きました。

前回は仕事を辞めて旅に出ることのメリット・デメリットを書きましたが、今回は帰国してからのお話。
日本のように労働市場の流動性が相対的に低く、また変わりつつあるとはいえ、現在も終身雇用や年功序列といった慣習がある程度存在している状況において、海外を放浪してきた人間は、転職市場でどう評価されるのでしょうか。

実際の就職活動

僕は約2年間かけて世界一周をした後、2016年3月に帰国しました。そして秋から就職活動を始め、現在は事業会社で働いています。以下に自分の就職活動をまとめてみます。

【スペック】
〇年齢:30代半ば
〇最終学歴:4年制大卒
〇資格:公認会計士(未登録)
〇職歴:事業会社勤務約2年、監査法人勤務約4年
〇その他:フィリピンで3カ月間の留学経験あり

【転職活動の期間】
約1カ月半

【希望職種】
会計専門職、財務部門、経理部門、内部監査部門など

【希望業種】
監査法人、コンサルティングなどのファーム、及び金融業、メーカー、商社など事業会社(外資含む)

【応募数】
合計42社(うちファーム5社、事業会社37社)

【結果】
上場企業の経理部門に就職

〇スペック

まずは自分のスペックから。会計士資格を有している点を除くと、年齢が30代半ばということもあり、通常の転職活動でもやや厳しい条件だと思います。それに加えて2年間の放浪・・・すなわち、社会人経験のブランクは大きなマイナス要因だと想定されました。実際、ある転職エージェントの方には、「一部上場企業などは厳しい」と指摘されました。

〇活動期間

続いて、就職活動の期間にも簡単に触れておきます。こちらは職務経歴書や履歴書を作りはじめてから就職先が決まるまで約1カ月半。当初は2~3カ月を目途に考えていましたが、予想より早く就職先が決まりました。1カ月半というのはおそらく平均的な期間であり、ブランクを考えれば順調と言えるかもしれません。