国税OB税理士が監修。公認会計士・税理士・会計事務所・企業経理担当、税金・会計に関わる“会計人”がいま必要な情報をお届けします!

会計人ニュース

注目キーワード

酒井克彦の「税金」についての公開雑談~モナコのカジノ経営~

いわゆる「カジノ法」と呼称されるIR推進法が成立し、国民の関心が強く寄せられていますが、カジノといえばモナコが有名です。モナコは、租税負担が軽いのでタックスヘイブンといえますが、モナコにおける我が国国民の税務情報について租税条約に基づく情報交換などはあるのでしょうか。

IR推進法(いわゆるカジノ法)の成立

我が国では、いわゆる「カジノ法」が成立しました。もっとも、カジノ法というのはあくまでも俗称で、正式名は、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(平成28年12月26日法律第115号)といいます。その通称としてよく使用されている法律名は「IR推進法」です。

ここにいう、「IR」とは「Integrated Resort」の略であり「特定複合観光施設」のことを指します。この「特定複合観光施設」とは、いわば「統合型リゾート」という意味ですが、IR推進法では、「カジノ施設(法律で定めるところによりカジノ管理委員会の許可を受けた民間事業者により特定複合観光施設区域において設置され、及び運営されるものに限る。)及び会議場施設、レクリエーション施設、展示施設、宿泊施設その他の観光の振興に寄与すると認められる施設が一体となっている施設であって、民間事業者が設置及び運営をするものをいう。」と定義されています(IR法2)。

この法律は、「特定複合観光施設区域の整備の推進が、観光及び地域経済の振興に寄与するとともに、財政の改善に資するものであることに鑑み、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する基本理念及び基本方針その地の基本となる事項を定めるとともに、特定複合観光施設区域整備推進本部を設置することにより、これを総合的かつ集中的に行うことを目的とする」とされていますから(IR法1)、必ずしもカジノ施設の設置のみを目的とするものではないのですが、やはり国民の最大の関心はカジノということになりましょう。

1 2
ページ先頭へ