スポンサー収入、後援会からの金品などの所得区分

各場所千秋楽には、場所中に活躍した力士へ “敢闘賞”、“技能賞”、“殊勲賞”の「三賞」が贈られる(各賞200万円)。三賞は、1947年の九州場所から設けられた賞で、日本相撲協会から任命された相撲記者クラブ員、審判部部長・副部長、たまり会などの選考委員が決定する。はっきりした受賞基準は定められていないが、関脇以下の幕内力士でその場所を勝ち越した者が対象とされ、「敢闘賞」は、敢闘精神を発揮した相撲を見せた力士が、「技能賞」は、名前のとおり技能的に優秀な力士が対象。また、「殊勲賞」は、横綱や大関に土を付けたり優勝争いに大きく影響を与える白星を挙げた力士が対象とされ、14勝1敗で優勝した力士に唯一黒星を付けたことが評価され受賞した者もいる。なお、各賞は複数選ばれる場所も該当者なしの場所もあるが、1場所で殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞総なめした力士は、これまで貴花田や出島、琴光喜など5人もおり、1度に600万円を受け取っている。

その他、力士がスポンサーから受ける賞金やCM料、給金割により分配を受ける地方巡業の益金は「事業所得」、協会が力士の後援会に対して支払う切符販売の手数料は「雑所得」に分けられる。また、力士が後援会から受ける金品については「一時所得」、祝儀については、企業等からの分は「一時所得」、個人からは「贈与」として区分するが、祝宴会で贈呈される少額なものについては、非課税としても差し支えないこととされている。

力士の引退年齢は平均31歳と言われている。若くしての引退は、稽古や本場所で肉体を枯死するため。中学卒業後入門した力士が関取になれず数年後に引退や廃業してしまうことも少なくない。

引退時には、一定の力士に対して日本相撲協会が退職金支給規定に基づき退職金を支給する。受給資格は、幕内連続20場所以上、あるいは幕内通算25場所の力士で、支給額は、横綱1500万円、大関1千万円、三役・幕内763万円、十両475万円の養老金に、勤続場所数に応じて支払われる勤続加算金を合わせて支払われるが、横綱と大関まで上り詰めた力士には、これに特別功労金の上乗せがある。この所得は勿論、「退職所得」となる。そして、有名・人気力士の引退の際には、国技館等で引退興行が行われるが、ここでの収入は「事業所得」とされる。

初日から、横綱の白鵬と鶴竜に土が付くなど波乱の幕開けとなった春場所だが、今回の収入や所得区分を頭に入れて相撲中継を見ると、一味違ったものになるかもしれない。


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