■教育訓練給付金を使って税理士になろう

「強みは分かったけど…税理士になるにはお金が必要でしょ?」と言う人もいるでしょう。確かに税理士試験は国家試験の中でも難関の部類です。専門学校に通って効率的に勉強しないと資格を取得できません。しかし、スキルアップを目指す人のための国の支援制度「教育訓練給付金」を使えば負担が軽くなります。

●教育訓練給付金を使えば最大10万円をもらって資格が取れる

教育訓練給付金とは、厚生労働省が働く人の勉強や資格取得に対して給付する支援金です。初めて利用する人は1年以上、2度目以降の人は3年以上、雇用保険加入期間があれば資格取得費用の20%(上限10万円)につき給付金がもらえます。ただし給付を受けるには参加率が8割以上かつ修了試験や定例試験の正答率が6割以上であることが必要です。この条件を足かせに感じるかもしれませんが、官報合格に近づくためのしくみだと思えば、経済的にも合格戦略的にも非常にいい制度だといえます。

●受験生が減っている今こそ税理士は生き残りの武器に

今、税理士の成り手が減っています。平成22年の受験申込者数は7万5785人でしたが令和元年度には3万6701人、10年弱で受験者数が半分以下に落ち込んだのです。一言で言えば「税理士の人気がなくなった」わけですが、見方を変えると個々人の工夫次第で武器にできる資格になったといえます。既述しましたが、AIに取って代わられる可能性があるのは事務作業に限られます。受験者数が減っても税理士の資格の信用性は変わりません。複雑な思考や専門性、コミュニケーションスキル、そして自分の個性を活かせば事業はいくらでも大きくできるのです。「自分にしかできない仕事を生み出したい」「自分の知恵と個性で勝負したい」と思う人にとって、税理士資格は最強の武器になるはずです。


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