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【今だから話せる国税のウラ舞台①】 元国税局徴収部次長 中島洋二税理士 「滞納は絶対逃さない国税徴収官」 

・・・昔と今では、差押えのやり方とかは変わってきましたか。

中島 そうですね。自分たちがいた頃のやり方とは全然違いますね。昔は、国税徴収法上、国税徴収官の行った先の判断で差押えを勝手にできました。今は、債権などを差押えする場合は、必ず上司の決裁をとってからでなければできません。それは、現場でトラブルが沢山あったから。また、時代が時代だからでしょうけど、昔は滞納者のところに行って、領収書を切って何百万円も持って帰ったもんです。今は必ず納付書を渡して、「納めてきてくださいね」と言って帰ってきます。だから滞納整理のあり方も変わってきました。

・・・最近の傾向として、納めたいけど、納めるおカネがない人のほうが多いのでしょうか。

中島 今はたぶん、納められなくて困っている人のほうが多いと思います。それは業種にもよりますが、飲食業をはじめ小売業などは、売り上げの割には利益が少なく、資金繰りがうまく回っていないことが多いです。税金まで頭が回っていない経営者も少なくありません。一方で、キャバクラとかの水商売は、たとえば複数法人を設立して、業態をかえてビジネス展開をしています。大本はコンサルティング業務と称して、売り上げのほとんど吸い上げていく。こうしたビジネス展開においては、おカネを持っているにもかかわらず、滞納しているケースも見受けられます。

・・・滞納を100%なくすことはできないでしょうが、減らしていくにはどうしたらよいと思いますか。

中島 年間で未納になるのは、徴収決定済み額のおおよそ2%弱。それと累積案件を合わせると1兆円ぐらいになります。東京国税局管内では整理中の滞納が毎年約6千億円程度あり、全国の6割お占めますので、東京国税局が実績を上げれば、全国レベルでの滞納金額は減ります。現職は頑張っていますが、彼らの活躍に期待したいです。

著者: 宮口貴志

KaikeiZine編集長

税金の専門紙「納税通信」、税理士業界紙「税理士新聞」の元編集長。現在は租税研究会の事務局長であり、会計事務所ウオッチャーとしても活動。
■税と経営の顧問団租税調査研究会
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