■「区分」の数字の意味①「収入金額等」

「収入金額等」の区分欄は、次のようになります。

  • ●事業(営業等・農業)、不動産の「区分2」

記帳と帳簿等の保存状況を見る項目です。記入する数字は次のようになります。

【引用元】令和3年分所得税及び復興特別所得税の手引き(確定申告書B用)(国税庁)

税務署の承認を受けて電子帳簿保存を行っている人は「1」です。ただ、ハードルが高いので、ほとんどの人は1以外になります。

2から5の意味は次の通りです。

  • ●不動産「区分1」

現在、海外の中古物件で多額の減価償却費を計上し、不動産所得が赤字になったとしても、他の所得との損益通算はできません。この制度の対象となる人が、区分欄に「1」を書きます。

制度の詳細は、下記リンクをご覧ください。

【参考】

令和2年度税制改正 富裕層向け国外中古不動産活用の節税―スキームにメス

元国税庁国際担当官 多田恭章の海外取引に関する税金知識:海外不動産を利用した節税① 節税の仕組み

元国税庁国際担当官 多田恭章の海外取引に関する税金知識:海外不動産を利用した節税② 会計検査院の指摘

  • ●給与

所得金額調整控除を受ける人が記入します。記入する数字は次の通りです。

  • ●雑(業務・その他)

「雑(業務)」の区分欄は、記入不要です。「雑(その他)」は、生命保険など個人年金保険の収入がある人、暗号資産に投資している人が対象です。数字は次のようになります。