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酒井克彦の「税金」についての公開雑談の記事一覧

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談 無戸籍と課税~佐渡金山の無宿人の納税義務~

    2021.04.08

    離婚した夫婦の子が出生届を出されずに「無戸籍者」になる問題については、近時の国会でも取り上げられ、法務省もその対応を検討してきました。この点、法制審議会(民法(親子法制)部会)は、民法の嫡出推定規定(民法772②)による、いわゆる「離婚後300日問題」がその一因であるとして、その見直しを議論してきました。本年(令和3年)2月9日、同部会は、民法の嫡出推定規定に例外を設けるなどの法改正の中間試案をとりまとめ、明治時代から続く嫡出推定規定の見直しの具体化が進展するものと思われます。今回は、こうした無戸籍問題と納税を考えてみましょう。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~田中角栄と渋沢栄一~

    2021.03.25

    国会議事堂の階段を上ると中央広間に突き当たります。中央広間の四隅には銅像が立っていて、1人目は伊藤博文。2人目は大隈重信。3人目は板垣退助です。そして銅像のない台座が1つ置かれています。4つ目の台座が空だったのを見て、田中角栄は「いずれは自分がそこに立つ」と密かに心に秘めたといいますが(石原慎太郎『天才』39頁(幻冬舎2016))、今回は田中角栄にスポットを当ててみましょう。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~ジェンダー問題と確定申告書~

    2021.03.11

    東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOCOG)の森喜朗会長の「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」などの発言が、国内外で波紋を広げました。この発言が女性蔑視だとしてマスコミで大きく取り上げられ、また、それがオリンピック憲章に反するのではないかといった話題も持ち上がり、世論に押される形で森会長が辞任をするに至りました。今回はこうしたジェンダー問題と租税法について、考えてみたいと思います。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~入管法改正にみる法律番号~

    2021.02.25

    法律には題名を付けることとされていますが、法律が掲載される官報を見ると、「○○法をここに公布する。」という公布文、御名、御璽、日付、内閣総理大臣名及び「法律第△△号」という記載が続きます。法律番号は、数ある法律の中から当該法律を特定するために付されるものですが、今回は、入管法改正から、この「法律第△△号」という法律番号を考えてみましょう。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~老化は病気か?アンチエイジングと医療費控除~

    2021.02.15

    所得税法73条《医療費控除》2項は、医療費控除の対象となる医療費について、「医療費とは、医師又は歯科医師による診療又は治療、治療又は療養に必要な医薬品の購入その他医療又はこれに関連する人的役務の提供の対価のうち通常必要であると認められるものとして政令で定めるものをいう。」と規定します。ここでは、診療や治療が念頭にあるわけですが、「老化」は診療や治療の対象となる疾病(病気)に当たるでしょうか?すなわち、アンチエイジングを診療又は治療として捉えることができるのか、租税法領域の外から眺めてみましょう。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~「地金」の売却に係る税負担~

    2021.01.14

    「地金」の売却による所得は「資産の譲渡による所得」であることから、所得税法上、譲渡所得に該当します。ただし、営利を目的として継続的に売買をしている場合の所得は、譲渡所得とはならずに、その実態により事業所得又は雑所得として総合課税の対象になりましょう。地金というと高級な金属というイメージがありますが、今回は「地金」について考えます。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~トイレと税制~

    2020.12.24

    近頃逝去したアメリカ合衆国連邦最高裁判事であった故ルース・ベイダー・ギンズバーグ女史(Ruth Bader Ginsburg、1933年3月15日-2020年9月18日)が、当時数少ない女性法律家として多くの苦労をしたことは広く知られたところでしょう。彼女が1956年にハーバード大学に入学したときは、500人の男子学生に対して、女子学生はたった9人だったといいます。数ある校舎の中で女子トイレがあるのは一棟だけであったというのですから、いかに女性が冷遇されていたか「トイレ」から見て取ることもできそうです(Blackwell and Ruth Hobday ”I Know This to Be True: Rurh Bader Ginsburg”『ルース・ベイダー・ギンズバーグ』〔橋本恵訳〕11頁(あすなろ書房2020))。さて今回は、一見無関係なものに思われるトイレと税制の関わりを考えます。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~甲乙という匿名表現とマイナンバーカード~

    2020.12.11

    特別定額給付金の入金が全国各地で遅れたことの理由の1つとして、マイナンバーの運用整備が十分でなかったことが話題となりました。そこで、政府は、マイナンバーと預金口座の紐づけを早急に進めるべく検討を進めていたわけですが、最近になって義務化は見送り、任意とする方向性となった模様です。さて、今回はマイナンバーカードの議論において度々話題となる「個人情報の匿名性」について考えます。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~納税のための貨幣〔後編〕:偽札と渋沢栄一~

    2020.11.26

    令和6年より紙幣が刷新され、そこでは、千円札の図柄は北里柴三郎、5千円札は津田梅子、1万円札は渋沢栄一になることが決定しています。新紙幣には最新の偽造防止技術などが用いられることとされていますが、印刷技術の発達した現在の我が国では非常に精巧な紙幣が発行されることから、幸いなことに偽札が流通することは滅多にありません。しかしながら、まだ国家の揺籃期であった明治時代など、政府が偽札対策で手を焼いていた過去も存在します。今回はそうした明治政府の貨幣政策を中心に、新1万円の顔である渋沢栄一にスポットライトを当ててみましょう。

  • 酒井克彦の「税金」についての公開雑談~納税のための貨幣〔前編〕:MMT理論と赤瀬川原平の模造千円札~

    2020.11.12

    現代アートの異端児バンクシー(Banksy)が2004年に製作した偽札「ダイフェイスド・テナー(Di-faced tenner)」は、本来エリザベス女王の顔が描かれているはずの10ポンド札に、ダイアナ元妃の顔が印刷されている作品ですが、大英博物館が所蔵することで話題となりました。当然、「ダイフェイスド・テナー(Di-faced tenner)」を貨幣として利用することはできないわけですが、今回は、貨幣とは何かについて、納税の観点から考えてみましょう。

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