飲食店の多店舗展開にリースを活用しよう

その後Bさんは、飲食店専門の税理士に相談し、リースの活用方法について教えてもらいました。

厨房機器の支払いをリースにすることで、融資の不足額分を補填することができ、運転資金を減らさないでお店の出店をすることができました。

リースを活用することのメリットとしては、厨房機器などの高額な商品を初期費用を抑えて導入することができます。

また金融機関からの借入枠を使わなくて済むため、借入枠を温存し資金調達力に余裕が生まれ何かあったときの保険にもなります。

金融機関は融資を行う際、企業の業績(決算書)に基づいて融資の限度枠を定めています。

そのため、銀行借入を行うということは、限度枠を使うことになります。また、借入の場合、自己資本比率が悪化しますが、所有権移転ファナンスリース以外のリース契約の場合、中小企業であれば賃貸借処理ができ、貸借対照表に計上しなくても良いので決算書の内容が悪くなりません。

ただ、リースを活用する際のデメリットとしては、物件の購入時しか使えない、途中解約ができず違約金が発生する、所有権はあくまでリース会社になる、支払総額が一括購入より高額になる等がありますので、メリット・デメリットを正しく把握し、ご自身の状況に応じ適切に活用することが大切です。

 

設備投資を検討する場合にはリースの活用から!事業拡大(多店舗展開)を早期に進めるためにはリースを活用して積極的な資金調達を行いましょう。


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