節税の記事や特集を目にすることが多くなりました。中には「税金を払うのはムダ」と言わんばかりのものもあります。しかし本当に納税はムダなのでしょうか。税金は実際、私たちの当たり前の毎日に使われているのです。今回はその使い道について見ていきます。

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■最初に税金の流れを見ておこう

まず、税金の全体の流れを絵で見てみましょう。

納めた税金は税務署を経由して日本銀行に預けられます。国会で使い道が決められた後、私たちの生活に反映される仕組みです。「税金はムダ」なのではなく、私たちの生活につながっていることが分かります。

■税金は主に公共サービスに充てられる

税金の多くは国民への公共サービスに使われています。具体的には次のようなものに充てられます。それぞれについて見てみましょう。

●安心・安全な生活

1つ目が「安心・安全な生活の維持」です。具体的には次のようなものが該当します。

  • ・警察(町のパトロール、交番での道案内、強盗や交通事故などの対処)
  • ・消防・救急(消火活動、救急・救助活動)
  • ・道路・公園などの整備
  • ・信号機、横断歩道

●健康的な生活

  • ・医療費
  • ・年金・生活保護
  • ・ごみ収集
  • ・水質検査
  • ・食品の品質・安全管理

●文化的な生活

  • ・学校教育(私立への補助金を含む)
  • ・図書館・児童館・学童・保育園
  • ・科学技術・スポーツ・芸術の発展

上記の他、海外援助や地方自治体への交付金にも使われています。