実務経験が「2年」⇒「3年」に
2022年3月1日、公認会計士の資格要件の一つである実務経験を、現状の「2年以上」から「3年以上」に変更する「公認会計士法及び金融商品取引法の一部を改正する法律案」が国会に提出された。
欧州各国が公認会計士の実務要件を3年以上としていることから、日本も足並みを揃え「3年以上」に変更するというのが理由だ。
つまり、成人年齢が引下げられ公認会計士に18歳からなれることになったものの、実務経験において資格取得までにかかる時間が1年間伸びたわけだ。
この実務経験の見直しは、公認会計士を目指す受験生にとって大きな衝撃となって情報が拡散された。SNSなどでは、否定的な意見が多く「2年」⇒「3年」で何が変わるのかなどのつぶやきも多かった。
実際に筆者もそうした感覚を持っていたのだが、会計監査などは、国際的にも非常に高い能力が求められ、国際会計基準も年々、充実かつ複雑化している。若い公認会計士が数年で専門家としての高い業務品質を提供できるようになるのは難しい。その意味で、公認会計士試験に合格した後、公認会計士として登録・仕事ができるまでに高いハードルを設けることは、実は悪いことではないと思う。
公認会計士試験の場合、受験資格に特段要件を設けていないことから、門戸は広く、専門家として資格者登録するまでが難しいというのは、仕事を依頼する企業側からすると安心だ。品質高いサービスを提供していくことで、資格の価値も上がり、従来以上に若者の憧れの職業になることも考えられる。長い目で見たとき、今回の実務経験の見直しがどのような影響を与えるのか注目したい。
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