なぜ会計事務所がビジネスマッチングを行うのか

なぜ私たちがビジネスマッチングを積極的に行っているのか。それは、カスタマーサクセス、つまり顧問先を成功に導くためです。

私たちは創業から売上10億円までの中小企業のあらゆる課題を解決していきたいという想いがあります。「私たちの専門外なので知りません」「私たちには関係ありません」とは言いたくないのです。しかしながら、私たちは会計税務財務の専門家であり、直接支援できる領域は限られます。ただし、他の会社の力を借りれば解決できる範囲は大きく広がるのです。

会計事務所は顧問先の経営を間近で見ており、社長との距離感も非常に近いです。そのため、顧問先のお困りごとに早い段階で気づくことができます。特に創業の場合、顧問先のつまずきや、悩みは共通していることも多いものです。例えばホームページを作りたいとなった場合、社長が時間を費やしてインターネット検索で数社を比較し良さそうなところに発注したものの、思ったとおりのものが出来なかったり高くついたということが起こりえます。それよりも誠実で顧客のニーズをくみ取ってホームページを作れる顧問先やアライアンス先を会計事務所が先回りしてご紹介した方が、時間やお金を節約し高品質なものを得られる可能性が高まります。

また、ビジネスマッチングは顧問先だけでなく会計事務所にもメリットがあります。“時間やお金を節約して高品質なものを得られる”ので、顧問先から非常に喜ばれます。私たちがコストをかけることなく、顧問先の満足度を向上することが出来るのです。

ビジネスマッチングを行う際の3つのポイント

ビジネスマッチングで私たちが心掛けていることは3つです。

1つ目は、win-winの関係性が成り立つ可能性がある場合のみ行うということです。あくまで目的は顧問先のカスタマーサクセスであり、顧問先にとって良いことが無ければやる意味はありません。ビジネスマッチングにより、私たちに紹介手数料が入るケースもあれば、入らないケースもありますが、手数料は副産物であり、それを狙ってビジネスマッチングをしているわけではありません。手数料がもらえるから紹介する、もらえないから紹介しない、という判断基準は私たちには無いのです。手数料が発生しなかったとしても、顧問先にとって良いサービスであれば迷いなく縁を繋いでいきます。

2つ目は、紹介責任を意識することです。ビジネスマッチングの結果、取引するかどうかは最後に顧問先社長に決めてもらうことから、自己責任が原則になります。しかし一方で、紹介する以上、一定程度の紹介責任は意識すべきと考えます。そのため、本当に紹介して喜んでいただける会社(人)なのかどうかを見極めます。ご紹介後は顧問先から感想を聞き、次に活かすようにしています。

3つ目は、顧問先にプラスになるような一流の会社を探す活動を普段からしています。自分たちの事務所に直接関連が無いサービスだったとしても、顧問先まで広げると何かしら関係するものは出てきます。そのため、常にアンテナを張って、様々な会社の商品サービスをキャッチアップしようとしています。

私の理想は、自社サービスと他社サービスを区別することなく、顧問先の成長段階に合わせて必要なソリューションの提案ができる会計事務所になることです。関係者全員がwinになって成長していき、会計事務所がそのハブになる。

ビジネスマッチングは、全ての会計事務所が実践できる非常に価値があるサービスなのです。


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