3.自身が転職先で何に貢献することが出来るのか明確にすること

転職は、採用する企業と転職者との対等な契約だと私は考えています。したがって、給料をもらう以上は「プロ」であるべきだと考えています。ただ給与をもらうために働くのではなく、給与に見合った貢献をする必要があります。
そもそも、貢献が出来ないのであれば採用されないはずですが、ベンチャー企業では採用に慣れていないこともあるため、万が一採用されてしまった場合は、居心地が悪く短期間での退職につながってしまう可能性があります。自身が入社することにより、相手が満足するような貢献が出来るのか、そして、自身としても満足させられる貢献が出来るのか、なぜそう考えられるのか等について整理しておきましょう。このような心構えを持てる方は、入社後早い段階から活躍する事ができますので、評価もされますし、結果として仕事も楽しくなるはずです。

転職はタイミングも重要です。同じ会社、同じ部署、同じチームであったとしても、時期によっては得られる経験や共に働く社員も異なります。入社した場合、自身が期待される役割は何なのか、現在の課題は何なのかを把握する必要があります。面接の雰囲気もよく、気に入られたからすんなりと入社したのはいいけれども、お互いに思っていた事と乖離があり、短期間での離職に繋がるケースも見てきました。
なんとなくエージェントに勧められて、面接も採用もあまり慣れていないベンチャー企業だからトントン拍子で採用された。といったケースで、入社後厳しい評価となり、数ヶ月で退職されるという話も少なくないです。

 

以上、ヒト関係、特に転職時の面接に焦点を絞って、注意するべき3点を紹介しました。私は、経営資源のうち、ヒトが最も必要だと考えており、正しい「ヒト」が、適切なタイミングで適切な場所にいることが、社会にとって有益であると考えています。したがって、前向きな転職は、個人と企業も双方にとってプラスになると考えているので、そういった転職が増えるべきだと思っています。
あくまでも、今回の記事を一つの考え方として、会社経営の参考にして頂き、会社の成長と安定を目指して頂ければ幸いです。

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