マルチステージ化において「定年」という概念は必要?

さて、目先の問題、普通のサラリーマンには「定年」がありますが、マルチステージを歩む上で「ライフ・シフト」を実践していくのであれば、そもそも「定年」という概念がなくなるかもしれませんね。

2021年4月には「高齢者雇用安定法」の改正が施行され、企業には70歳までの就業機会を確保する努力義務が課せられます。

日本の制度は、55歳定年制の期間が長かったのですが、1994年には60歳未満の定年が原則禁止になり、2013年には定年を60歳から65歳に引き上げる法整備が行われています。30年弱の期間で、「定年」の定義が15年も変わったことになります。

その背景にはこのような事情があります。

  • ・健康寿命が伸びたことによるシニア労働者の増加
  • ・少子高齢化による労働力の減少
  • ・年金の財源確保の問題

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さて、前述した「健康寿命」が70歳を超えている中で、国が「定年」として働く年齢にキャップをすることに違和感があるのは私だけでしょうか?

大企業では副業によるプロフェッショナル人材の受け入れを積極的に進めており、雇用形態に縛られない多様な働き方の実現が進んでいます。近いうちに「定年」と言う言葉がなくなり、各自が「仕事寿命」を意識する世の中になるのではないかと思っています。

「ライフ・シフト」を実行する環境は徐々に整いつつありますが、最後にひとつ、重要なファクターをお話ししたいと思います。

バイデンに見る、夢と長寿の関係

自分の生きたいように生きたい。

アーリーリタイヤしたい人もいれば、死ぬ直前まで仕事をしていたい人もいる。

後者の人にとっては、バイデン大統領はあこがれの的ではないでしょうか。

29歳という史上5番目の若さで上院議員に当選したものの、同年、妻と1歳の息子を交通事故で亡くしています。

初めての大統領へのチャレンジは45歳の時。もし大統領に当選していればジョン・F・ケネディに次ぐ2番目に若い大統領になっていたとされますが、論文盗用などの疑惑があり、立候補を取りやめます。同年、脳動脈瘤の破裂で2度の手術を受けています。

2度目のチャレンジは66歳の時。オバマ前大統領とクリントン元国務長官の争いに加わることはできませんでした。

3度目のチャレンジは73歳の時。最終的には立候補を見送りますが、背景には46歳の長男を脳腫瘍で亡くしていることがあるとされています。

4度目のチャレンジでやっと手に入れた大統領の座。

バイデン大統領の人生では「光」よりも「影」の部分がフィーチャーされることが多いですが、バイデン大統領を突き動かしていたものは何だったのか。

「夢や希望を見失わない」「見果てぬ夢を追いかけ続ける」

何がなんでも大統領になってやるという夢と、夢を実現させるという意志が、バイデン大統領をここまで駆り立てていたのだと思います。

夢や希望を持たずに70歳を超えても頑張り続けることは、少なくとも私には不可能です。

「元気だから働く」のか、「働くから元気になる」のか。

恐らく後者が正しいでしょう。バイデン大統領のように、生涯現役で活躍するためには、「働き続けるための精神的な源」、言い換えれば「夢」や「希望」が必要不可欠ではないでしょうか。

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