『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』(日本経済新聞出版社/マーシャル・ゴールドスミスマーク・ライター 共著/斎藤聖美 訳)

著者はエグゼクティブ・コーチングの第一人者で、ジャック・ウェルチ元GE会長を始め、世界的大企業の経営者80人以上をコーチングしたことで知られています。

3冊目は「痛いところを突いてくるな」という本です。

リーダーは誰しもが「悪い癖」を持っているはずです。その「悪い癖」を余すことなく指摘しているのがこの本の特徴です。

  • ・極度の負けず嫌い

どんな状況でも、必要以上に「勝とう」とするのは、他人を不愉快にさせる。

  • ・何かひと言、価値を付け加えようとする

人の意見に対して口を挟むことで相手の意欲を削いでしまう。

  • ・人を傷つける壊滅的なコメントをする

「それはあまり賢いとはいえない」等の痛烈で皮肉なコメントは、他人を見下し、傷つける。

  • ・「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う

批評家のように、何事にも否定的な態度をとる。

  • ・言い訳をする

失敗すると、他人のせいにしたり、生まれつきの資質のせいにしたりする。

  • ・すまなかったという気持ちを表さない

許しを乞うとプライドが傷つくため、謝罪するのを拒む。

  • ・感謝の気持ちを表さない

提案を受けたり、褒められたりしても、「ありがとう」と言わない。それによって場をしらけさせたりする。

長所を伸ばすか、短所を直すか、という議論はしばしば行われていますが、やはり、リーダーの悪い癖に振り回される部下のことを考えると「短所を直す」ことも必要なのでしょうね!

長所を伸ばすには大して努力はいらないでしょうが、短所を伸ばすには、人間はやはり「努力」が必要になります。しっかり努力をして取り組み、「悪い習慣」を少しずつでよいので直していくことが「できる人」への近道なのでしょう。

ちょうど先日、当グループの公式Twitterでもこんなことがつぶやかれていました。

「人は、やめる理由をみつける天才。だからこそ、習慣化のため、仕組みを作る。感情の判断を手放そう」

本コラムでご紹介した習慣や法則でグッとくるものはありましたか?日常に取り入れるための「仕組化」からまずは始めてみませんか。

(アスカ@日本クレアス税理士法人 採用担当Twitter https://twitter.com/asuka_creas

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