②は、経理の電子化による生産性の向上、テレワークの推進、クラウド会計の活用などのため、帳簿書類を電子的に保存する際の手続きを緩和し、スキャナ保存制度についても、ペーパーレス化を促進するため、手続き・要件を大幅に緩和することになります。お客様のうち、特に若い社長様などは、ペーパーレス化を強く望んでいらっしゃいます。「領収書を7年保存!?本当にみんなそうしてるんですか?」と言う方もいて「そうなんです…でもスキャナ保存制度というのもあります」と言っても、これまでは導入に手間が大きくかかりました。私の顧問先様ではスキャナ保存の申請をしているのは1件のみですし、なんと、2020年3月時点(去年ですが)で、スキャナ保存に関しては4千件しか承認を受けていないようです。(電子帳簿保存は約27万件。)電子化、ペーパーレスを望む人は多いはずなのになぜ少ないのか。

一番の理由は、事前に税務署に申請しないといけないから。それが令和4年1月1日からは事前の承認申請手続きが廃止されます。すごい、画期的です!また、これまではスキャナ保存の申請を受けていても、適正事務処理の要件が色々あって、すぐに原本を破棄することはできませんでしたが、今後は一定の要件で、電子化後すぐに破棄できるようになります。膨大な量の紙の資料の中から、ある特定の書類を探すのは大変ですし、電子化のメリットは大きいです。

そして、電子データの改ざんによる不正計算には、通常課される重加算税の額に10%が加算される一方、優良な電子帳簿(訂正等履歴要件、相互関連性要件、見直し後の検索要件を満たす電子帳簿。届出書をあらかじめ提出した場合に限る。)による保存をする場合には、過少申告加算税が5%減免する制度ができます。

そういえば、今年の4月から多くの税務関係書類について押印も廃止されましたし、デジタル化に向かっていますね。

私自身は、まだまだ、紙に印刷して、ボールペンでチェックをつけたり蛍光ペンでマーカーひいて…というスタイルで仕事をすることが多いのですが、電子化、ペーパーレス化のメリットもとても大きいので、紙と電子、うまく使い分けていけたらなと思います。

 

アカナビTOPバナー(1404×218)

 

(関連記事)

専業主婦からママ税理士へ 子育てしながら働く!ライフスタイル白書

【36】:緊急事態宣言後の一主婦税理士の変化

【37】:働くママ税理士のwithコロナ、afterコロナについて考える

【38】:キャッシュレス還元もうすぐ終わり。マイナポイントは?

【39】:マイナポイントの申込

【40】:変わる試験、変わらない気持ち

【41】:法人税違反の裁判傍聴

【42】:マイナポイント入りました

【43】:オンラインセミナー・対面セミナーそれぞれのメリット

【44】:白色申告と青色申告の違い

【45】:誰でもわかる確定申告書と決算書の書き方

【46】:コロナ禍の確定申告

【47】:準備はできてる?消費税の総額表示

【48】:確定申告おつかれさまでした。来年の確定申告に向けて


最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。


KaikeiZineは会計プロフェッショナルの活躍を応援するキャリアマガジンです。インタビューや取材を通じての情報発信をご希望の方はお問合せください。
取材・掲載は無料です。
お問合せはこちら