AIによる財産評価

このように、財産評価において、AIの活用が期待されています。財産評価における時価判定をAIに委ねれば、より正確な評価ができるようになることが期待されるわけです。

例えば、掛け軸や壺の写真を撮影しそれを見て評価額を算出するというようなことが、ビッグデータと深層学習を掛け合わせたAIが行えることになれば、より正確な評価事務が行えることになるでしょう。そうすると、少なくとも「評価の妥当性」に関して租税訴訟が生じることも少なくなると予想されます。

このように、期待が大きく膨らむAIの活用ですが、他方で、AIは、モネやピカソの絵画に極めて似た作品を作り上げることもできるのです(新井・前掲書34頁)。人間では見抜けない程精巧な贋作をAIが作れるようになったとき、その贋作を他のAIが見抜けるのでしょうか。

国税庁の採用するAIが有能なものであることを期待したいところです。納税者が採用するAIと国税庁が採用するAIとの間で、AI対決が始まる日も近いのかもしれませんね。


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