よく「過去は変えられない」と言うけれど、過去の「不合格」という事実は変えられなくても、そこで試験をやめていたらそれが「一生の失敗」になっていたのが、税理士になった今では「一度の失敗」で済みました。過去も変えられるのです。

短期合格、順調に合格できればそれが一番いいですが、そうでないこともあります。私の周りを見渡しても、短期で合格している人はほんの一握りで、みんな、仕事や家庭で紆余曲折あり、それでもとにかく続けた人が税理士となって、今とても充実した日々を送っています。

大学入試などは、現役は無理でも一浪かせめて二浪…現実的にそんなに何年もかけるのは一般的ではありません。でも税理士試験は違います。何年かかったっていいんです。勉強しているときは「絶対今年受かる!」「一発で合格する!」という気持ちで勉強すべきですが。

これを読んでいる受験生の中で、「来年に向けて頑張ろう!」という前向きな気持ちになっている人はその気持ちを忘れずに、秋からまた頑張ってください(個人的には8月だけは勉強をお休みしていいと思っています)。でももし、頑張ったのに手応えがなくて「もうやめた方がいいかな」と迷っている、過去の私のような人がいたら、「1年くらい税理士になるのが遅れたってたいしたことじゃないよ。でも、税理士になることをやめたら未来は全く違うものになるよ」と言いたい。

兎にも角にも、こんなご時世で、不安で続き落ち着かない日々の中、仕事や家庭などとやりくりしてたくさん頑張って受験をしたみなさん、本当にお疲れ様でした!自分をいっぱい褒めて、8月は休みましょう。ゆっくりのんびり、おいしいものを食べて、お子さんとたっぷり遊んで気持ちをリセットしてください。

どうせ税理士になったって、ずっとずっと勉強も悩みも続くのですから。

 

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