税務調査もAI、ビッグデータ活用

税務申告だけではない。税務調査においても画期的な未来像が描かれている。

税務調査の将来像として、AIやデータ分析ツールなどを活用し、申告内容や調査事績、資料などの情報のほか、民間情報機関や外国政府から入手する情報など、膨大な情報リソースを統計学や機械学習などの技術を用いてデータ分析を行うBA(Business Analytics)ツールを用いた調査対象の抽出などが研究・検討されている。

ここまでできたら、現在5万6千人いる税務職員はかなり削減できることが予想され、コンピュータではできない、高度な調査に注力できるだろう。

ここまでは机上調査の範囲だが、実地調査においても「リモート調査」の実現に国税当局は舵を切っている。

実は国税当局は、税務調査の効率化を進める観点から、令和2年7月から大規模法人に対してはWeb会議システムなどを利用したリモート調査を実験的に行っている。

反面調査では金融機関への照会などをオンライン化

国税当局が描く将来のリモート調査は、調査担当者が、セキュリティの高い特定専用回線から調査法人のネットワーク回線に入り、サーバーのデータやWEB会議の情報などを収受できるようにするなど、質問検査権のもと、調査法人内の情報すべてにアクセスできるようにすることなどが想定されている。

リモート調査の例

今後のDXの取り組みにおいて国税庁は、必要な機器や環境の整備を進め、リモート調査のさらなる拡大に取り組むとしており、一つの例としてWeb会議システム利用を取り上げている。

このほか、税務調査における金融機関への照会などのオンライン化も想定しており、これまで書面や対面により多くの手続きを踏んで行っていた金融機関への預貯金照会(令和3年10月〜)や、税務調査における必要な資料の提出(令和4年1月〜)について、オンライン化を図る予定だ。

国税庁では、リモート調査拡大への土台づくりを着々と進めており、デジタル庁が動き出すのと足並みを揃え、一気に加速させていく構えのようだ。国税庁の予算からも、DX化推進のため基幹システムの国税総合管理管理システム(KSK)を刷新し次世代システムを開発、データ分析を行うことのできる人材育成にも力を入れはじめている。

【関連記事】

【コラム】立憲・海江田議員 税理士試験の延期を要望  受験生からは「振り回さないで・・・」

M&A仲介のストライク 着手金を無料化し事業承継のハードル下げる

【コラム】国税当局がウーバーに情報提供要求 ついに税務調査 配達員の無申告狙い撃ち

2021年路線価 コロナ禍の影響鮮明に 6年振りに前年度比マイナス 大阪が大打撃

財務省事務次官に矢野主計局長を昇格 菅総理の官房長官時代の秘書官

相続税申告・コンサル案件はまだまだ未開

コロナ感染死亡者1万2千人超す 突然の出来事で戸惑う“相続”

【コラム】ドリームジャンボ 5億円を手にしたら非課税だけど税務署の目が光っている!?

【コラム】話題の税理士業界の「〇〇世代」に思うこと・・・

HOYA元社長遺族が90億円申告漏れ 顧問税理士の節税手法に疑問!?

2021年1~3月 M&A件数は高水準を維持 事業転換、拡大など見据え準備

4月1日から「総額表示」が義務に「1000円均一セール」などの表記はNG!?

M&A 2020年は東京676件で最多 都市部企業が牽引役に 「廃業」吸収でさらに増加も

国税庁 テレワークで会社が負担する電気代、通信費等に関する税務処理示す

緊急事態宣言の延長で「令和2年分確定申告」が4月15日まで申告期限延長

会計事務所のRPA導入支援 業務を熟知しているコンサル会社だから総合サポート~アシモフ ロボティクス~

2020年第70回税理士試験 648人が合格 41歳以上が約4割占める

2021年度与党税制改正大綱 環境貢献投資、IT、家計応援の税制改正の中身を紹介

ストライク調べ 2020年上半期M&A件数、コロナ禍でも11年ぶりの高水準  国内小規模案件が中心

“金”取引で消費税の追徴税額40億円 精鋭部隊を設け効果的調査へ 税務署では機能別職員が広域調査

2020年お歳暮商戦スタート 中小企業なら800万円まで損金OK「交際費」⇒「広告宣伝費」にする裏技


個別転職相談(無料)のご予約はこちらから

最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。

 

◆KaikeiZineメルマガのご購読(無料)はこちらから!
おすすめ記事やセミナー情報などお届けします

メルマガを購読する