イコールフッティング論
イコールフッティング論とは、宗教法人などの公益法人等についての非課税措置を考えるに当たって、一般事業者が利益の獲得を目的として行っている事業と同じ類型の事業から生じた収益については、非課税とすべきではないという考え方です。これは、一般事業者と宗教法人等が同一の事業を行っている場合、宗教法人等が行う事業から生じる収益のみを非課税にするのでは課税の公平が保たれないと解する立場です。
すなわち、簡単にいえば、アマビエお守りなるものが、寺社に限らずどこでも売っているということになれば、それはいかに宗教法人が売っていたとしても、収益事業(法令5)としてアマビエお守りの販売収益が課税対象になることもあり得るはずでしょう。
むしろ、疫病に対する信仰心と言う意味では、例えば、祇園信仰や八王子信仰のもととなる牛頭天王(ごずてんのう)の方が、より古来の我が国の信仰に接近するのではないでしょうか。牛頭天王の神格や歴史についてはさまざまな説があるようですが、行疫神として恐れられ、遅くとも平安時代以降、全国各地で崇め信じられてきたことは間違いないようです。
アマビエ祈願の効果を否定するものでは決してありませんが、それに比べれば、牛頭天王の方がより古代信仰的意味合いがあると見る向きもありましょう。
筆者としては、疾病予防祈願にアマビエの似顔絵を家に貼るのもよいですが、牛頭天王を祭神とする地元の神社を詣でることをお勧めしたいと思います。そうした神社で販売されている牛頭天王のお守りには、おそらくイコールフッティング論の問題は起きないでしょう。
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