■産業雇用安定助成金の申請手続き
産業雇用安定助成金の申請は、次のようなステップで行います。
- 1.出向の準備
- 2.出向計画書の提出
- 3.出向の開始
- 4.助成金の支給申請
それぞれのステップの主な内容について説明します。
1.出向の準備
出向先と出向元で出向契約を締結します。出向契約では、出向期間、職務内容、勤務場所、就業時間、給与や手当の負担、社会保険の扱いなどについて定めます。また、出向予定者の同意を得ます。
2.出向計画書の提出
出向開始日の前日までに、出向計画書などの書類を管轄の都道府県労働局やハローワークに提出します。出向元と出向先それぞれで計画書を作成する必要があります。それらの計画書や出向者本人の同意書などを出向元がとりまとめて提出します。
出向計画書など提出に必要な書類の様式は、産業雇用安定助成金ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082805_00008.html)の「計画届・支給申請書ダウンロード」から取得できます。また、「産業雇用安定助成金ガイドブック」に、出向計画書の記入方法や記入例が示されています。
3.出向の開始
出向計画書にもとづいて、出向を実施します。
4.助成金の支給申請
1か月以上6か月以下の任意で設定した期間(月単位)ごとに支給申請書を作成して、都道府県労働局またはハローワークに提出します。支給申請書は、出向元と出向先それぞれで作成して、出向元がとりまとめて提出します。
新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている業界・企業、比較的影響が少ない業界・企業が分かれてきておりますので、今後、在籍型出向が利用できる場面が増えてくると思います。そのようなときに、産業雇用安定助成金の活用をご検討ください。
この記事の内容は、執筆時点(2021年11月29日)の情報をもとにしています。今後、制度や申請手続きなどが変わる可能性があります。
(関連記事)
・ITツールを導入して生産性向上を支援する「IT導入補助金」の最新情報
・小規模事業者の販路開拓や生産性向上を支援する「小規模事業者持続化補助金」の最新情報
・ものづくり補助金の事業計画書作成のポイントについて<最新版>
・【事業再構築補助金】採択結果や要件を満たさなかった申請の事例比較
・【最新情報:2021年5月変更あり】雇用調整助成金の特例と申請手続き
・【月次支援金申請方法】一時支援金との違いや手続きの流れを解説します
・採択されても安心できない、補助金の実績報告にご注意ください
・ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金の低感染リスク型ビジネス枠について
・緊急事態宣言の影響を受けた中小法人・個人事業主を対象とした一時支援金について
・期限が迫る、新型コロナ関係の補助金・助成金・給付金の最新情報
・登記から労務まで!株式会社設立の流れと必要な手続きチェックリスト
・売掛債権を活用した資金調達(ファクタリング、ABL融資)の仕組み
・デジタル化・電子化・DXを進めるにあたって活用できる補助金・助成金
・自社で活用できる補助金や助成金の上手な探し方をご紹介します
・相手の存在や努力を認めて自信を取り戻してもらう対応(承認編)
・経営状況の厳しいクライアントや落ち込む部下に寄り添う対応(傾聴編)
・テレワークの導入・整備に使える補助金・助成金をご紹介します
・新型コロナウイルスの感染防止対策に使える補助金・助成金をご紹介します
・コロナ禍での資金繰りを支える、実質無利子・無担保の融資制度と申請について
・コロナで歩みを止めないために!テレワーク環境整備やITツールの導入に活用できる「IT導入補助金」(特別枠)の申請方法
・中小企業の設備投資を支援する「ものづくり補助金」(コロナ対応の特別枠)の申請方法
・新型コロナの影響を乗り越えるための販路開拓を支援する「小規模事業者持続化補助金」の申請方法
個別転職相談(無料)のご予約はこちらから
最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。
◆KaikeiZineメルマガのご購読(無料)はこちらから!
おすすめ記事やセミナー情報などお届けします